プレスリリース|第13回日本ファンドレイジング大賞 先駆的な取り組みを行ったNPO・企業など9団体が受賞~大賞は「10代の孤立」という課題にとりくむ認定NPO法人D×P~
日本ファンドレイジング協会は、先駆的なファンドレイジングの取り組みを行ったNPOや企業を称え、その活動を広くご紹介することを目的に、2010年から「日本ファンドレイジング大賞」を実施しています。第13回目となる今回は、「認定NPO法人D×P(ディーピー)」に大賞が贈られたほか、入賞・特別賞・協賛賞の各賞が各団体に贈られました。
■選考経緯
第13回日本ファンドレイジング大賞では、さまざまな領域で多様な活動に取り組む32団体が候補として推薦され、予選では選考委員会による厳正な書類選考の結果、功績が顕著な5団体が「入賞」として選出されました。つづく「大賞」の選出は、認定・准認定ファンドレイザーによる投票によって行われ、155票の投票がありました。
受賞団体一覧
各賞の発表ならびに表彰式は、ファンドレイジングの年次カンファレンス「FRJ2023|ファンドレイジング・日本」のクロージングセッション(2023年2月19日)で行われました。
【第13回日本ファンドレイジング大賞】
認定NPO法人D×P(ディーピー)
https://www.dreampossibility.com/
受賞理由:
若者のための支援者コミュニティを運営し、継続寄付の必要性を呼びかけ、マンスリーサポーターを中心としたファンドイジングを実践している。
受賞コメント:
D×Pは「10代の孤立」という課題にとりくむNPOです。2015年から運営資金の手段を事業収入から寄付に切り替えて活動を実施しています。ユキサキチャットや学校現場での活動は、みなさまからの寄付によって届けられています。2022年度から大阪ミナミの地域で居場所のない若者と街中で出会う、フリーカフェ事業を試験的にスタートしました。さらに活動を広げ多くの若者をサポートできるようにしていきます。
【入賞】
4団体(50音順)
特定非営利活動法人ADRA Japan
https://www.adrajpn.org/
受賞理由:
日頃からの危機に対する備えのもとウクライナ情勢の深刻化を受けていち早く現地情報を発信し、支援する側の心を動かす表現を工夫したファンドレイジングを行った。
受賞コメント:
今回の受賞は、ウクライナの人々を想い、行動した方々の存在があったからこそです。ご支援いただきました皆さまに心より感謝申し上げます。平穏な生活が奪われてしまった方々の情報が日々入り続ける中、本当に多くの方が私たちの呼びかけに応えて支援してくださったおかげで、一人ひとりに寄り添う活動を続けることができています。なぜ今、この支援なのか、寄付によって何を変えられるのか、今後も伝わる表現に努めてまいります。
株式会社Alumnote
https://corporate.alumnote.jp/
受賞理由:
全国の大学・大学生を応援する「Giving Campaign 2022」は18国立大学、累計10万6005人が参加し、教育・研究領域の寄付文化醸成に向けて大きな一石を投じたファンドレイジングイベントとなった。
受賞コメント:
この度は誠にありがとうございます。アルムノートは全国の大学・大学生の応援、ひいては教育・研究領域への寄付文化醸成を目的とし、オンラインチャリティーイベント「Giving Campaign 2022」を開催いたしました。全国で10万人以上の方にご参加いただき、約5,000万円の寄付が集まったこと、また新しい教育との接点を形成できたこと、大変嬉しく思います。今後も教育研究領域に自然と支援が集まる社会の実現に向け取り組んでまいります。
社会福祉法人いぶき福祉会
https://ibuki-komado.com/
受賞理由:
事業収入やガバメントクラウドファンディングなどの多様な資金調達をし、社会福祉法人のファンドレイジングとして先駆的な取り組みをおこなっている。
受賞コメント:
重い障害のある人でも安心して暮らせる寛容な社会にしたい。38年前、障害のある人と家族のそんな願いからいぶきは生まれました。対話と関係づくりを心がけ未来志向の物語を丁寧に語りつづけたことが、160人の利用者の社会参加と暮らしの場、誇りと所得保障をかなえる仕事、制度、地域のつながり等の多様な成果に結びついていることに感謝しています。この風景を協働の社会の灯火に。これからも丁寧にソーシャルキャピタルを育み続けます。
公益財団法人東近江三方よし基金
https://3poyoshi.com/
受賞理由:
コミュニティ財団の先駆的存在で、寄付だけでなく、社会的投資、ふるさと納税、休眠預金など多様な資金循環を展開し、他市にも広がりを見せている。
受賞コメント:
この度は、ファンドレイジング大賞入賞のご連絡を頂き、大変驚いております。滋賀県東近江市で始まりました小さなお金の循環のチャレンジを評価いただきましたこと、深く感謝申し上げます。思いを同じくする市内はもちろん、全国各地の皆さまと共に、これからも地域に寄り添える存在として、支援する側、される側の垣根を超えたコーディネートに真摯に取り組んでまいりたいと存じます。ありがとうございました。
【特別賞】
3団体(50音順)
推薦団体の中から、ファンドレイジングに対する特徴的な功績が認められた団体が、選考委員会により選出されました。
特定非営利活動法人CALL4
https://www.call4.jp/
受賞理由:
公共訴訟支援に特化し、クラウドファンディングをはじめ社会に問題提起を行う仕組みを提供し、社会課題の解決に貢献する先駆的ファンドレイジングを実践している。
受賞コメント:
司法というのは、社会を変える大きな可能性を持っています。しかし、多くの人たちにとって縁遠く感じられがちであるため、十分なリソースを集めることができず、そのポテンシャルを活かしきれてきませんでした。クラウドファンディングのプラットフォームにメディアとデータベース機能を持たせたCALL4は予想を超えて反響を呼び、手ごたえを感じています。受賞を励みにして引き続き頑張っていきます。
コングラント株式会社
https://congrant.com/jp/
受賞理由:
IT×企業連携×アイデアの融合により、ファンドレイジングを促進するための複数のソリューションを提供し、ファンドレイジングの裾野を広げている。
受賞コメント:
2017年にファンドレイジングシステム「コングラント」を開始し5年以上が経過しました。今回コングラントが特別賞を頂くことができ大変光栄に思います。コングラントは「あらゆる困難に寄付が届く世界の実現」をビジョンとし、ファンドレイジングシステム及び関連サービスの拡充、そして独自の助成プログラムを強化していきます。これからも多くの非営利団体の活動と共に歩むサービスとして成長していきます。
特定非営利活動法人セイエン
https://www.npoweb.jp/
受賞理由:
全ての寄付を一律に規制するような新法が成立される過程においてアドボカシー活動を実践し、NPO5団体の共催による、寄付一律規制に慎重な議論を求める集会や署名活動をリードした。
受賞コメント:
このたびは、栄えある第13回ファンドレイジング大賞特別賞をいただき、誠にありがとうございます。弊団体が受賞させていただく形ですが、不当寄付勧誘防止法(新法)制定過程で共に頑張ったNPO仲間や弁護士・研究者の方々など全員へのエールとして大変嬉しく思います。新法の普及啓発をはじめ、2年後の新法改正を見据えて、健全な寄付文化推進に向けたNPO側での調査研究や政策提言に全力で取り組んでいきたいと思います。
【協賛賞】
今回のアワード協賛社である「アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社」からの推薦を受け、選考委員会での了承を得て決定されました。
一般財団法人あしなが育英会
https://www.ashinaga.org/
受賞理由:
コロナ禍においてクラウドファンディングによる寄付活動を続け、3 年ぶりに再開した街頭募金でも多くのご寄付を集めた。状況に応じて対面とITを使い分け、多くの共感の連鎖を生み出すファンドレイジング活動を実践した。
受賞コメント:
本会の奨学金は全て民間からのご寄付で賄われており、遺児学生を中心に毎年春秋全国一斉に行われる街頭募金がその呼びかけの主力です。いわば遺児進学の命綱である街頭募金がコロナ禍で断ち切られ危機に瀕した時、学生らの情熱で昨年5月、リレー形式で3年ぶりに復活、8カ月かけて47都道府県を繋ぎました。参加した3,350人の呼びかけへの反響は今も絶えず、インターネットでのご寄付も増えております。ご協力くださった皆様、そして私達の活動を暖かく見守りこの度の誉れをくださった関係各位に心から感謝申し上げます。
【有資格者限定】第13回日本ファンドレイジング大賞・ファイナル投票開始|入賞5団体を決定しました(2023年1月24日)
第13回日本ファンドレイジング大賞 推薦団体募集(2022年12月2日)
【本件に関するお問合せ先】
認定特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会
広報担当:事務局次長 宮下真美
電話:03-6809-2590 メールアドレス:pr@jfra.jp