設立12年にあたって|当会をご支援くださるすべての皆様へ
ファンドレイジングの本質が問われる今
誰もが等しく困難に直面したこの一年は、非営利活動を支える資金がこれまで以上に必要とされる一年ともなりました。声なき声に耳をすまし、社会的に弱い立場に置かれる方々を支えるために立ち上がる人々、寄付によってその活動を支えようする人々、その間をつなぐファンドレイジングの役割が改めて問われています。
ファンドレイジングは単なる資金集めではない。この言葉の意味を、私たちは今もう一度見つめ直しています。支援を募る過程を通じて、より多くの人に社会課題の存在を示すこと。理解と共感を得て、ともに解決へ向かう参加者を増やしていくこと。ファンドレイジングの知見を求める社会の要請に応え、この一年あらゆる研修をオンラインに切り替えて実施してきました。ともに試行錯誤を重ね、歩みを進めてくださった皆様に改めて感謝申し上げます。
学びをとめない。研修やイベントのすべてをオンラインに移行
(1,539名の参加者が日本中から集ったFRJ2020。昨年以降オンラインで実施された研修の受講者数は延べ1,837人にのぼります)▸詳細はこちら
寄付先の選択を子ども達に託すプロジェクト「Learning by Giving」を実施
(70名の共同発起人の皆様と立ち上げたクラウドファンドレイジングには、201名の方から510万円のご寄付が寄せられました(写真)兵庫県立小野高校での様子)▸詳細はこちら
皆様の存在を原動力に。一歩一歩を皆様とともに
世界が変化と不安に満たされた一年、新たに262名のファンドレイザーが誕生しました。設立初年度の会員数は224名。12年の歳月を経て、日本ファンドレイジング協会は2,058名の会員の皆様に支えらる組織へと成長しました。
ファンドレイジングを必要とする人々のために、私たちが生み出しうる最大の価値とは何かを問い続けた一年、その問いの向こうには支援の現場で試行錯誤を重ねる皆様の存在がありました。そして皆様の存在が、私たちが踏み出す一歩一歩の原動力となっています。
(2018年の通常総会の様子)
変化する社会において、一人ひとりが、それぞれの場所で主体的にあること。一人の人間の力は小さくとも、その想いが社会を変えていく。12年前も今も、私たちはそう信じています。
寄付や社会的投資が進む社会の実現へ向けて、引き続き歩みをともにしていただきますことを、心よりお願い申し上げます。