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【メディア掲載】WEDGE Infinity『「共感資本主義」が生み出すチカラ』

2019.02.01

メディア掲載

1月28日、WEDGE Infinity (WEDGE 電子版)に当協会代表理事鵜尾雅隆のイベント登壇時のプレゼンテーションが紹介されました。

キーワードは「市場の見えざる心」
鵜尾 

これまで私は、「寄付」や「社会的投資」を進めようと取り組んできましたが、日本社会の人口ピラミッドが1980年と2030年でこれだけ変化する中で、「今までと同じやり方できるのか問題」というのひとつのテーマとして 例えば社会保障ひとつとっても、民間資金の活用の仕方とか、いろいろなことを考えていかなければいけないのだろうと思います。


進化した社会というのはすべて、低成長下の中で増大する社会的ニーズをどうやって解決していくかというテーマを抱えるのだろうと思います。

2012年のG8の会合で、「社会的投資」を世界中で進めていく必要があるとはじめて議論されました。その報告書の中で、社会問題解決の投資を‘The Invisible Heart of Markets’(=「市場の見えざる心」)という言葉で表現されました。これが「共感資本主義」を考えるときの一つのキーワードです。


各自が利己的な行動を効率的にやると経済活動が活発化するので、そこで上がる税収を弱者に配分する。この構造をつくることで国が豊かになっていく。

基本的な『国富論』のパラダイムはそういうことです。


もうひとつの軸がこれからの社会に必要ではないかと議論されています。それが「市場の見えざる心」です。これを簡単に言うと、市場原理による企業の経済活動には競争が存在するので、よいサービスでなければ淘汰される。だから企業はサービスのクオリティを上げていくわけです。では、社会問題の解決は誰がやるのかといえば、これまでは行政でした。そこには競争が存在しない。そこで、社会問題の解決にも競争がある状態を設けることが必要ではないかというのが、この「市場の見えざる心」の考え方です。

つまり、NPOや行政がやることを、支援する人や投資する人が取捨選択することで、悪いものが淘汰され、いいものが残る、そういう構造をつくっていこうということです。
その延長線上で、私が注目しているお金の動きを3つご紹介したいと思います。

今後を語るうえで欠かせない「3つの動き」
 1つ目が、「ソーシャル・インパクト・ボンド」です。

鵜尾雅隆のプレゼンテーション、「3つの動き」の2つ目と3つ目はWEDGE Infinityからご覧いただけます。