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【報告】第10回ファンドレイジング研究会

2010.07.22

【報告】第10回ファンドレイジング研究会

(報告者:インターン野村英輔)

いつもお読みいただきありがとうございます!

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2010年7月21日水曜日に、第10回ファンドレイジング研究会を開催しました。

今回は、弊団体ファンドレイジングジャーナルご覧になった方も多いかと思います。

「プロが悔しがる広報」というタイトルで、電通の林さんと一緒に、寄稿してくださっている吉田理映子さんです。

とてもあたたかく魅力的な雰囲気でいっぱいな方でした。世のなかにチラシの本はたくさんあります。当日はライブでつたえられることを大事にしてお話して下さいました。

話は、「1999年9月30日あなたは何をしていましたか?」という質問からはじまりました。

これは東海村のJCOの事故の日。メディアが取り上げたのは、JCOのバーストの場所だけでした。

しかし、その隣には、小中学校がありました。そこには子どもたちが遊んでいたのです。
あの日東海村で子どもたちは、どんな1日を過ごしていたのでしょうか。
それを伝えようとして、最初は広告代理店のやり方でやろうとしたそうです。
しかし、子どもたちのお母さんはそれを嫌がりました。
そこで、今までやり方を変えたそうです。

それまで吉田さんは、早く、広く、多く、ということを意識して、競争してきたそうです。でもこの経験で気付いたのは、ゆっくり、深く、ひとりひとりに、共創のコミュニケーションをとっていくことが重要だということだそうです。

それが吉田さんが現在のような活動をはじめたきっかけでした。

吉田さんは、伝えるためには、5つのドンと+1がある。+1はNPOにしかできないものだそうです。当日はそれを中心に話して下さいました。

1、どんな人から?
 
2、どんな人へ?

3、どんな点を訴求ポイントにするか?
  
4、どんな時に?

5、どんな手段で?

+1、助けて、と言うこと

共創のコミュニケーションでは、競争するのではなく、助けて、と言って協力してもらうこと。それは企業ではなかなか出来なく、NPOの強みにもなること。それをしていくことで、巻き込んでいくことができるし、市民の納得感も上がるそうです。

時折、質問に答えたり、ワークをしながらやったので、あっという間に時間がたっている気がしました。

最後には、「もし、今日自分たちに出会ったら、きっと元気になる人がいる。 その人のことを想ってビラをつくる。そういう気持ちをもっていただければと思います。」とのお言葉をいただきました。

吉田さん、とても心に響く研究会でした。ありがとうございました!

金、土、日、月で4日間、ファンドレイジングネット(http://frn.jfra.jp/)にてオンラインフォローアップディスカッションを行います。
ぜひ、ご参加ください!