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【メディア掲載】楽しんでフィランソロピー 次世代教育 グローバル人材育てる

2015.10.15

メディア掲載

10月14日付日本経済新聞に、弊協会が行う子ども向けフィランソロピー教育について掲載されました。
 
楽しんでフィランソロピー 次世代教育 グローバル人材育てる
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO92751070T11C15A0NZBP00/
 

日本ファンドレイジング協会のフィランソロピー(社会貢献)教育についてはこちらから。
https://jfra.jp/ltg
 
以下、一部抜粋
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 寄付の普及を目指すNPO法人日本ファンドレイジング協会(東京・港)の「寄付白書」によると、米国の個人寄付の平均支出額(2012年)は年17万4640円。日本(1万5457円)の11倍以上だ。著名人の寄付活動だけでなく、人々の暮らしと社会貢献活動が密接に絡み合う米国に比べ、日本は見劣りしているのが実情だ。
 
 こうした差異は文化や宗教の違いと片付けられがちだが、日本ファンドレイジング協会の鵜尾雅隆代表理事は「社会貢献に関する教育、初期体験の違い」と指摘する。鵜尾さんによると、日本の子どもが関わる社会貢献といえば、誰に何のために使われているかわかりにくい寄付などが多かった。なかば義務のようなものもあり「子どもが達成感や喜びを得られるものはあまりなかった。ひと言で言えばワクワクしないんです」(鵜尾さん)。
 
 こんな現状を変え、子どものうちから社会貢献意欲を高めようとする学校も出てきた。
 
 「道がボコボコして歩きにくい」「一人暮らしのお年寄りが多いね」。東京都杉並区立杉並和泉学園中学部では、自分たちの暮らす地域をよりよくするための社会貢献プログラムを授業に取り入れている。生徒たちはグループごとに課題を見つけ、改善策や必要なお金の調達方法を話し合う。グループで競い合うことで創意工夫が生まれ、子どもたちも本気になるという。
 
 寄付文化の普及を進める公益社団法人日本フィランソロピー協会(東京・千代田)の高橋陽子理事長によると、こうした社会貢献教育のプログラムを導入した学校では、自己表現力の向上が確認されたという。「仲間と相談し、説得して問題を解決していく過程で、思考力などのスキルが養われる」と高橋さん。
 
 日本ファンドレイジング協会も、今秋から社会貢献に関する出張授業を始めた。
 
画像の拡大社会貢献や寄付についての授業を行う東京学芸大学付属国際中等教育学校(東京都練馬区)
 10月上旬、東京学芸大学付属国際中等教育学校(東京・練馬)で開いた「社会に貢献する」授業。「マラソン大会で走ること、髪を切ること、自動販売機でジュースを買うこと。この全部が社会貢献になるのです」。講師を務めた同協会の大石俊輔さんの言葉に生徒たちは目を丸くする。
 
 英国で7歳の男の子がインターネットで2800万円の寄付金を集めた話など、大石さんは世界の子どもたちが手掛ける寄付のエピソードを披露。生徒からは「かっこいい」「皆で一緒ならできそう」と前向きな声が飛び出した。「様々な社会貢献のあり方を知ってもらい、自分たちなりに言葉の意味を再定義してもらいたい」と大石さん。
 
 社会貢献活動を子どもに教えるメリットは、寄付文化の普及だけではない。関係者が意識するのは、グローバル人材の育成だ。社会的な課題の解決は、アイデア次第で年齢・国籍に関係なく誰もが取り組めるため、格好の教育材料になる。「多様な視点で物事を捉え行動を起こせる人材こそ、世界で活躍できる」と日本ファンドレイジング協会の鵜尾代表理事は話す。
 
 先を見通し行動できる人材の育成に向け、まずは気負わずに子どもが楽しめる社会貢献を親子で考え、始めてみてはどうだろう。