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【ご報告】第33回ファンドレイジング研究会

2013.01.16

テーマ:「寄付10兆円時代の実現に向けて~世界の潮流を日本の時代の変化を踏まえて、
     2020年に向けて起こること、起こしたいこと(鵜尾が未来を語ります)~」
日 時:2013年1月8日(火)18時30分~20時30分
会 場:日本財団ビル 第1+2会議室
講 師:鵜尾雅隆(日本ファンドレイジング協会 代表理事)
記 録:村松正彦(日本ファンドレイジング協会ボランティア)

【講師の紹介】
国際協力機構、米国Community Sharesを経て、ファンドレイジング戦略コンサルティング会社(株)ファンドレックス創業。日本ファンドレイジング協会の創設に携わる。米国ケースウェスタンリザーブ大学非営利組織管理学修士、インディアナ大学The Fundraising School修了。寄付10兆円時代の実現に向けて、NPO・公益法人のコンサルティング、研修、講演などに全国各地を奔走中。著書に「ファンドレイジングが社会を変える」など。
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【鵜尾の講演:前半】
今日は、NPOとそれを取り巻く世界の潮流を踏まえて、今後日本社会で起こるおカネの流れの未来について、特にこれから2020年の間に何が起こるかについて皆さんと一緒に考えたい。
阪神淡路大震災の際、130万人のボランティアが活躍した。その後、ボランティアが着実に定着し、新しい動きが出てきたが、近年は寄付税制が大きく改正された。

【グループワーク】
概要:おカネの流れについて、これから日本社会に何が起こるか・起こせるかの予想についてグループでディスカッションし、その内容を発表する

グループの発表内容の抜粋
・シニア層が参加したくなる寄付先のプラットフォームが出来る。
・日本のNPOが海外から助成金を受ける。
・社会の動きが更にダイナミックになる。

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【鵜尾の講演:後半】
これからの未来はどうなるか?これから起こって行く7つの未来を紹介したい。

第一の未来
・休眠口座×CDFIの世界初のハイブリッドモデルの実現で共感型投資が1兆円規模になる
日本では毎年500億円の休眠預金が存在する。CDFIとは、コミュニティ開発金融制度の事で、
「地域の人が地域のために投資すると、減税となる」というもの。

第二の未来
・プランドギビング信託(キャピタルゲイン非課税)×遺贈寄付の一般化で数兆円の寄付創出
もしこれらの制度が普及したら、銀行を通じてこれら制度を知り、遺言を書く人が増えるかも知れない。

第三の未来
・NPOが公務員平均給与よりも高い平均給与を得る時代がくる
USA TODAYによると、ファンドレイザーはなりたい専門職ランキングTOP30で、
米国NPOの事務局長の給与水準も高い。

第四の未来
・寄付税制改正で、企業オーナーによるNPO起業、個人財団設立が拡大する
昔は財団設立のハードルが非常に高かったが、今はそれが変化している。

第五の未来
・NPO向けソリューションプロバイダービジネスが、ひとつの業界として成立する
NPOがお客さんとなる業界が出来る事で、NPOの高度化が進むだろう。

第六の未来
・プラットフォーム型社会課題解決モデルが、アジア型の新しい時代の市民社会を構築する。
社会課題解決型プラットフォームの例として、ジャパン・プラットフォームがある。
海外の災害時に、日本の災害支援のNGOへの窓口を一本化し、企業が協力しやすくした。
その後、アジアの他の国から要望を受け、このアジア版であるアジア・パシフィック・フォーラムが立ち上がった。

第七の未来
・ハーバード大学に「日本社会イノベーションモデル論」のコースが生まれる。
課題先進国日本が、新しい「共感型」資金循環モデルを通じた社会活性化やソーシャルセーフティネット構築に成功し、他国にモデルを輸出する。

ファンドレイジングの世界は、やることが沢山ある。やればやっただけ、人が幸せになる。

皆さんと一緒にこの世界を本当に良くして行きたい。

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