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【ご報告】第21回ファンドレイジング研究会フォローアップミーティング

2011.12.21

【ご報告】第21回ファンドレイジング研究会フォローアップミーティング

【講 師】
伊東 礼一 (日本マイクロソフト株式会社)
吉田 健治 (日本NPOセンター)
【記録者】
山本 匡浩 (ADRA Japan/日本ファンドレイジング協会)

10月18日に開催された第21回ファンドレイジング研究会の内容をふまえ、第21回ファンドレイジング研究会フォローアップミーティングが11月29日に開催されました。

第21回ファンドレイジング研究会の報告

今回は、日本マイクロソフト株式会社の伊東氏と日本NPOセンターの吉田氏に、参加者のMicrosoft Dynamics CRMを使用するなかで感じた疑問に回答していただきました。

まず、ミーティング趣旨の共有が行われ、鵜尾常務理事・事務局長から説明がありました。
このミーティングのルールは、疑問点があったら遠慮なく徹底的に出すこと。Dynamicsを使用するなかで感じた疑問を洗い出すことで、NPOがDynamicsをファンドレイジングに活用するためにどのようなサポートが必要かを検証し、ゆくゆくは、非営利団体の向上、そして支援者満足の向上につながるというお話がありました。

その後、Q&A方式のミーティングで意見交換が交わされました。

●クラウド版対応Webブラウザについて

Q.Dynamicsクラウド版を開くためには、WebブラウザInternet Exploreを開く必要がある。自分はマックユーザーなので、Internet Exploreを使えない。別のブラウザで見ることができないか?

A.2012年の春ごろにマルチブラウザ対応の開始を検討している。現在でも、クラウド版のモバイル版はInternet Explore以外のブラウザに対応している。ただし、モバイル版は使用できる機能が限定されている。

●表示画面のカスタマイズについて

Q.個人支援者の表示画面をどの程度カスタマイズできるのか?
デフォルト表示だと、表示されている個人支援者が会員なのかどうかが分からない。同じ画面でコンタクト履歴や寄付額が入れられると分かりやすくなる。

A.カスタマイズは簡単にできる。管理者にはカスタマイズタグがあり、必要な項目を自分で選択することができる。デフォルト設定ではフィールドにない項目も、個人名と寄付履歴、イベント参加履歴などを同じ画面で表示することができるように編集できる。

●Office Excel連携について

Q.どうやってデータベースに情報を入力するのか?例えばイベントを開いて参加者一覧を入力したい場合どうすればいいのか?

A. Excelボタンを押すことで、データをExcelファイルとしてデータをエクスポートすることができる。そのExcelファイルに新たな情報を入力し、再インポートすることでデータベースを更新することができる。エクスポートされたファイルでは、書き換えが出来ない項目(例えば個人名など)にはブロックがかかるため、データベースに誤った情報を入力してしまう心配が少ない。データベースの情報の更新の基本的な方法はExcelファイルの更新という考え方を採用している。

Q. 管理者以外がデータベースを更新できるのか?

A. 誰でもデータベースを更新することができる。セキュリティロールをカスタマイズすることで管理者以外の更新できる情報に制限を付けることもできる。

●Office Outlook連携について

Q.支援者とのメールを記録として残すことができるのか?

A.Office Outlookと連携させることで、送ったメールの履歴を残すことができる。連携はいくつかの手順を踏むだけでできる。 Outlookを使っていつも通りにメールを送るだけで、データベースを更新することができる。

●NPOが導入するための研修・サポートについて

Q.Dynamicsを触ってみたが、とっつきにくいという印象があり、直観的にわかりにくかった。導入するための研修はあるのか? またあるとしたら、NPO向けのものもあるのか?

A.NPO向けの研修については検討中である。企業向けの研修についてはマイクロソフトの教育機関が研修をしている。企業向けの研修は有料。
またインターネット上にDynamicsの自習書がある。
企業向けの自習マニュアルであるため、顧客など使われている単語はNPO向けに読み替える必要があるが、基本的な点はNPO版と同じ。企業では営業など特別な知識がない一般の職員が、この自習書を読みながら自分でDynamicsを自社用にカスタマイズしている。

2時間の研究会は、大変活発な意見交換が行われ、閉会しました。