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【報告】ファンドレイジングセミナー「つながりを楽しみながら社会を変えていく 創造的なコミュニティの作り方」

2011.09.09

【講師紹介】
山名 清隆 氏
ソーシャルコンテンツプロデューサー 株式会社SCOP代表
ソーシャルイリュージョンを数多く起こしている山名氏。キャベツ畑で愛を叫ばせてたり、ドライバーをホメたり、発想の枠を超えた面白く、多くの人巻き込むイベントを生み出しています。

【講演概要】
会場はその山名氏の面白さに何度も爆笑が起こっていました。ただ面白いだけでなく、見習うべき点が多く、非常に学びのある講演でした。

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まず、ファンドレイジング協会徳永よりあいさつがありました。
NPOはまじめに熱心に取り組んでいるが、もっと自分たちの周りにいる人以外の人を巻き込む力が必要。人を巻き込むことの達人、山名氏。日本愛妻家協会、東京スマートドライバープロジェクトなどで日経BP社“市民が選ぶ広報大賞”を受賞しました。
身近なテーマをひとつのムーブメントにしてよりよい社会の実現を目指していて、難しい問題を扱うNPOや、ややこしいテーマで活動している人たちのお手本となるような方です。

紹介され登壇した山名氏。様々な依頼に応えることよりも依頼を越えていくことが大事とおっしゃっていたが、早速、質疑応答から始め、期待されていることに焦点をあてながら講演されました。
最初の質疑応答であげられた「期待が高まると収拾がつかなくなる、そのおとしどころは」という問いに、アイデアを出して、良いアイデアはみんなやる。ネットワークもないのにアイデアを出して実行してみる。無理だと思ってもやってみる。
無茶なように感じますが、それを実行してしまう山名氏。面白いアイデアには人が集まってくるようです。
そう仰っている山名氏は過去に下記のようなイベントを企画してきました。
●キャベツ畑で愛を叫ばせる
●トンネルでファッションショー
●地下40mで能
●ほめるパトカーを走らせる
●キャボス会議
参考:株式会社SCOP HP http://s-cop.jp/#/works

山名氏の提唱しているソシモ論とは、一人の人が社会にポジティブにアプローチしている動機のことを指す。ソーシャルモチベーション=ソシモ。
世の中的なことに目覚めていくと、できる私ができない私をひっぱっていく。
そして、一人の動きが、周りの共感を呼び、創造的な対話の空間が生まれる、これがコミュニティーの原点であると山名氏は語っていました。
山名氏は一人一人が喜ぶ姿をイメージして作ることが本当に上手で、ネーミングセンス、コンセプトが良く、企画したイベントはどれも参加したくなるような魅力あふれるものばかりでした。

なぜ、山名氏がこのように発想の枠を超えて、楽しさあふれるイベントを生み出せるのかというと、かつて人生のどん底を経験したからです。
再生するきっかけを「自分というものを手放す覚悟のようなもの」と話しており、その経験があるからこそ、発想の枠を超えた企画を生み出せるのだと感じました。

山名氏の講演後、3分間で講演の感想を共有しました。会場の全員が3分間たっても静まらないほど、山名氏の講演に刺激を受けたようです。
【質疑応答】
そして、最後に質疑応答があり、NPOの方々が自分の団体で応用しようと、時間ぎりぎりまで質問がでました。
①あらゆることから制限を外せるようになった経験・コツ
どん底を経験するのもよし、ハッピーなことをしているがひとりで暗く考えることもある。悩むこともある。でも、自分と意識的に話す時間を設けている。弱点を見つけて、ハッピーなこととの距離をうーんと離したほうがよい。心が柔らかくなる。

②固い考え方の人たちとうまくやっていくには
その人たちの考え方と対峙していってはいけない。固定化した価値そのもの全体を上に浮遊させ、天空の城ラピュタのように考える。立体的に考える。

【山名氏よりNPOの方々へのアドバイス】
カネがない人脈がない、何もないところから始まることがチャンス。
助成金をあそこに出したら最高といわれるようになることが大事。

記録:インターン・荒井佑介