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【報告】ファンドレイジングセミナー2010第二回「パブリックスピーキング」

2010.09.13

テーマ:パブリックスピーキング
日時:2010年9月9日(木) 18時30分-20時30分
会場:会場:日本財団ビル2階大会議室
講師:蔭山洋介 氏(株式会社コムニス 代表取締役/パブリックスピーキング・ラボラトリー)

報告:村松正彦(日本ファンドレイジング協会ボランティアスタッフ)

まず、セミナーに先立ち、事務局次長の徳永は「今日は今年2回目のファンドレイジングセミナーです。今回のテーマはパブリックスピーキング、つまり人前での話し方についてです。今日の蔭山さんはこの分野での日本で唯一の講師です。今回はNPOが支援を訴える際に、どう話すと良いかを皆さんと学んで行きたいと思います。」と挨拶しました。

そして、講師の蔭山氏の講演が始まりました。
最初に蔭山氏は自己紹介をされました。蔭山様は現在5つの仕事をされているそうです。
1)スピーチライター。組織が自信の活動内容を外部に伝える時のシナリオを作る。
2)スピーチコンサルタント。1で作ったシナリオをどうスピーチするかを教える。
3)経営コンサルタント。社員のモチベーションを高める為のスピーチを教える。
4)今回の様な講演会の仕事。パブリックスピーキングの体系的な話を行う。
5)演劇やマジシャンのコンサルタント。俳優やマジシャンにパブリックスピーキングを教える。

 

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次に蔭山氏は、アップル社CEOのスティーブ・ジョブズ氏のプレゼンテーションの動画を流しながら、パブリックスピーキングにおける説明と表現の違いをお話されました。
蔭山氏によるとパブリックスピーキングはリポートトークとラポートトークに分類出来るとの事です。ここで、リポートトークとは「説明により、相手への理解を訴えるやり方」で、ラポートトークとは「表現により、相手の感情に訴えるやり方。踊りや歌のように感情、間、呼吸を考慮するもの。」との事です。

そして、ラポートトークの理解を深めるために「演出と演技」についてのお話をされました。
それによると、演出は演劇は宗教から発生しており、宗教では演出にシナリオと場所と服装を活用しているので、これを考慮すると良いとの事です。
また、演技より演出が重要で「戦う前に勝つ」為に事前準備で勝てる準備をする事の重要性と話されました。

さらに、勝てる演出の実現のための要素とその解説をされました。それは以下のものです。
「コンセプト」。つまり自分自身は何者であるかを考え、自身のいる業界を分析する事で、自分の位置づけを決めるという事です。
「会う目的」。会う目的は、例えば、商談を成立させるためなのか、アポイントを獲得するためなのか、などを明確にするという事です。
「目的と座り位置」。相手の正面に座るか、横に座るか、斜めに座るかで喋り易さが変わるので、これを上手く活用するという事です。
「大道具の使い方」。この例として、ネクタイの色や、インターネットの動画配信時の注意点などを話されました。
「対象について考える」。その例として、男性に聞く説得と女性に聞く説得は違う事や、オバマ氏がアメリカ大統領戦後に地元に帰った際にフレンドリーな衣装で登場した意図などについて解説されました。
「小道具の使い方」。この例として、プレゼン資料の扱い方やポインタの使用方法などについて話されました。
「音響」。スピーカーを通した声と生声の違いなどについて説明されました。
「スライド」。スライドを使うべきか否かの判断基準として、「自分の事を訴えたい時は使わない、自分以外の活動を訴えたい時に使う」という解説をされました。
「照明」。オバマ氏は演説の際に客席に強い光を当てる事とその意図などの説明をされました。
「キャスティング」。講演者を誰が紹介するのが良いかなどお話しをされました。
「シナリオ」。オバマの支持者獲得の話、宗教での信者獲得の戦略などの説明をされました

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最後に、蔭山氏は人にお願いをするためのシナリオとして、自己紹介・アイスブレイク・問題解決のための物語・提案+お願い、という流れを提案されましたが、その中で「問題解決のための物語」の重要性を特に強調されていました。ここが演出の見せ所となるとの事です。