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【報告】ファンドレイジングセミナー2010第一回「社会をデザインする」

2010.08.23

ファンドレイジングセミナー2010
第一回
テーマ:社会をデザインする

講師:毎日アースデイ株式会社 池田正昭 氏

報告:日本ファンドレイジング協会 ボランティアスタッフ 村松正彦

今回は2010年度の第1回のファンドレイジングセミナーという事から、日本財団の古川秀雄氏から挨拶があり、「日本ファンドレイジング協会は日本社会に重要な使命を担っている。是非支援をこのまま続けて行きたい。これから始まるファンドレイジングセミナーが、資金だけでなく人や事業の発展に繋がって欲しい。」と仰られました。

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次に日本ファンドレイジング協会常務理事の鵜尾から挨拶があり、「日本のNPOが活動資金にも真正面に取り組んで善意の循環が続く様にしたい。その為には支援者とのリレーションマネジメントにより、ファンが増えて行く関係性を作る事が大切。その際に非常に重要な事は自分達の活動が、色々な人が入って来たいと思える様にする事です。今日はそのデザインについてのお話となります。」との挨拶の後、池田氏のご講演が始まりました。

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池田氏は、大手広告代理店入社後、現場でコピーライターとして10年働かれました。その後に雑誌編集を経て、現在の活動に移られたそうです。

池田氏は自身を「デザイナー」だと仰っていますが、ここでのデザイナーとは、広告デザイン(コピーライター)、編集デザイン(雑誌編集)、ソーシャルデザイン(NPO的活動)との事です。
また、「NO CONCEPT, NO DESIGN」。つまり、コンセプトが無ければデザインでは無い。頭の片隅にこれを入れながら活動されて来たそうです。

次に池田氏が現在活動されているプロジェクトを紹介されました。

ひとつ目は、港区立エコプラザです。
これは毎日アースデイ株式会社が、港区の公的施設を使い環境学習の実施運営をしているものです。
ここでは毎日イベントが開かれ、毎日アースデイ新聞を発刊しているそうです。「新聞を成り立たせるためにイベントをしているようなもの。」と仰られました。

2つ目は、more treesです。
これは坂本龍一氏が立ち上げ、高知県中土佐町の森林に手入れをして森を再生させるという事をしています。
全く放置されている森林に手を入れて光をちゃんと入れて光合成を起こさせて森を蘇えさせる。
通常は伐採した木は通常は置きっ放しになるそうですが、more treesではそういう材をベンチなどにして商品価値を持たせるそうです。

3つ目は都市河川ルネッサンスで、韓国・ソウルでは以前は川の上に道路を作ったそうですが、あえてそれを取り壊して川の都市との調和を図るプロジェクトだそうです。

4つ目は和RE箸で、間伐材端から箸を作る過程で出たオガコを使い、良質の土をリサイクルしようとする試みだそうです。

池田氏は次に打ち水大作戦のお話に移られました。

打ち水大作戦は2003年から始められたそうですが、これは日本古来の風習を皆で行うというもので、ヒートアイランド対策を意図されたものだそうです。
この際はコンセプトからデザインを作る事を意識されたそうで、「風をおこそう」「ひとつになろう」という事をテーマとして掲げられたとの事です。
また、打ち水大作戦の最大の社会的な貢献として、近隣コミュニティの再生が挙げられます。打ち水大作戦に参加した商店街の方は「打ち水で皆がひとつになれる」と言われたそうです。

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池田氏のお話は、日本のソーシャルデザインの分析に移りました。

1997年の京都会議で、カルチャー好きの若者が環境に関わり、会議の会場の隣でアースファッションの若者によるレインボーパレードが行われました。この時から若者と環境ムーブメントとの関係が生まれたとの事です。
1998年のNPO法施行により「何か良いことが出来そう」という雰囲気が生まれ、1999年の地域通貨元年で地域通貨ブームとなり、1999年の坂本龍一の「CODE」、2000年の柄谷行人の「NAM」、2001年に池田様が関わられたFuture Social Design(FSD)へと繋がって行ったとの事です。

FSDとは自分達が行うプロジェクトだけで構成する雑誌で、これの最大のプロジェクトが地域通貨のOPEN MONEY PROJECTとの事でした。

その後、会場からの「未来に変化を起こす事を多くのNPOは目指している。その際のデザインをどう作っていくか?」との問いに、「形から入る。和Re箸」もロゴが出来て形になった。毎日アースデー新聞も新聞というの形がある事が重要。形に拘るのが突破口になる。打ち水のロゴが出来た時、僕は打ち水大作戦の人なんだ、と思った。」と話され、セミナーは終了しました。