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【報告】第14回ファンドレイジング研究会「慶應義塾創立150年記念事業から学ぶ」 

2010.11.02

【報告】第14回ファンドレイジング研究会 
「慶應義塾創立150年記念事業から学ぶ」
講師:澤藤正哉(慶應義塾 創立150年記念事業室)
報告者:野村英輔 日本ファンドレイジング協会インターン

はじめに、事務局の徳永より大学のファンドレイジングからは多くのものが学べる。それは大学のステークホルダーが非常に多様だからだ。というイントロダクションを行った。

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続いて、澤藤氏からお話いただきました。
募金の目標金額は250億円で、募金期間としては5年間実施されました。
ご寄付いただいた方には、感謝の気持ちとして次のような顕彰をされたそうです。
・芳名録という形で未来永劫お名前を記録する。
・webサイト、冊子上でお名前を公表させていただく。
・高額なご寄付いただいた方にはメモリアル的な建物ににお名前を残させていただく。

そして次に、どのように活動体制で実施していったかという話に入っていきました。
活動体制については、
・創立150年記念事業委員会(主に記念事業について計画する)
・募金推進委員会(主に記念事業募金について計画する)
・募金委員長、副委員長会議(募金戦略を検討する)
・創立150年記念事業室(事務局)
という形で行っていったそうです。

具体的な活動としては、
・卒業生の方々や保護者の方などへのDM発送
・法人訪問
・三田会訪問
などを行っていったようです。

使い道としては、主に、教育プログラムのための基金の設立や、学生と社会人が共に学び合う福澤文明塾の創設、そしてキャンパス・施設の増改築に使用するそうです。

いただいたご寄付が学生へ直接還元される施策を念頭に計画を立てたそうです。
学生への還元と言っても、奨学金のように学生個人に還元するのではなく、教育プログラムにお金を充てるという形にして、複数の学生に還元されるようにしたそうです。

また記念式典は、できるだけ多くの卒業生にお集まりいただくためにグラウンドを使ったり、
他キャンパスでライブ中継を行うなどした。
また社中(慶應の関係者)が一同に会するイベントを実施したり、講演会や展覧会を全国展開したり、退職された先生方の講義を行ったりしました。
イベントも、卒業生をはじめとした関係者の参加を促すような仕組みをつくって、多くの方々に参加していただけるような実施の仕方をしたそうです。
例えばイベントでは、認定イベント、という仕組みを用意して、記念イベントをやりたいという方には、ロゴや名前の使用を推奨していくようにしたそうです。

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プロモーション戦略としては、ペンマーク等のシンボルの使用ガイドライン作成、150年記念マークの開発、記念マークを使用した記念グッズの開発などをしてきました。
また、塾員モニター制度というのを整備し、卒業生の生の声を聞いたり、学ぶきっかけを提供することを目的とした「学問のすゝめ21メルマガ」を配信したりもしました。

振り返りとして、寄付文化の醸成のためには、以下のようなことをポイントとして感じたそうです。

・卒業生の帰属意識と寄付意識-若年層の三田会離れを食い止める
・寄付者データベースの充実と継承
・専門部署の開設または充実、専門スタッフ(ファンドレイジング専門の)の育成

その結果、周年事業のたびに大規模な募金を行うのではなく、周年の際には卒業生にお金の心配をかけさせずに純粋にお祝いだけをできるのが理想だと考えているそうです。

質疑応答としては、以下のようなものが出ました。
・寄付金額はどのような単位でお願いしたか?
 →個人は1口1万円からで10口以上をお願いした。何十億出された方もいらっしゃった。
・どのようなポイントでおしていったか?
 →学生への還元、人材育成ということが寄付者の特に法人の場合はよく効いた。

普段はお話いただけないようなこと、また海外の事例までご紹介していただき、非常に楽しく研究を実施することが出来ました。

講師の澤藤氏をはじめ、ご参加いただいた皆様ありがとうございました!

また、ファンドレイジングネットへのご参加もよろしくお願いいたします。
http://frn.jfra.jp/