【お知らせ】Google for Nonprofits | 非営利団体向けプログラム 7月10日 日本上陸!
ファンドレイジングに徹底活用するためのアドバイス
ついに悲願が実現しました。アメリカや英国などでは既にNPO(今回から対象も広がって、特定非営利活動法人から、公益法人、社会福祉法人まで広がりました。これによりGoogleでの無料広告枠も従来の特定非営利活動法人以外も活用可能になりました)が活用できるようになっているGoogle for Nonprofitsが7月10日に日本に初上陸することになりました。
代表理事の鵜尾も発表イベントでモデレーターを務めさせていただきましたが、ファンドレイジングにいろいろと活かせるその機能、その主な魅力をここで紹介します。
NPOにとっての魅力がありすぎて、全部説明しきれないのですが、主な6つのスゴイところ、だけでも、まず、知っていただければと思います。
1. YouTubeの画像にあなたの団体へのリンクを自由に貼れる
これは、Give Clean Waterが自分たちで作成した映像をYouTubeにあげているのですが、その際に、左下部のように、自団体へのリンクを設定できるんです。これは、テキストも設定できるので、キャンペーンページに飛ばしたり、寄付画面に飛ばしたり、自由に組めるんです。「映像みて、感激して、スグに寄付する(イベント申込みする!会員になる!)」みたいなことがものすごく組みやすくなります。
2. YouTube上にあなたの団体のための特設ページが作れる
YouTubeにいろんな映像をあげているんだけど、いちいちリンクで紹介しないといけないし、まとめて自分の団体のいい映像をみせられないかな・・・という声に対応できるのが、YouTubeチャネル。これがNPOが活用ができるようになるのもスゴクいいです。
例えば団体の活動現場の映像を、サンプルのように、自団体を象徴するトップの写真と団体名を示したページにまとめていくつもあげることで、このページを紹介すれば、その団体のいいYouTube映像は全部見れる。ここに今無料で提供されているLivestreamingの機能(Ustreamのように、パソコン等で撮影した映像を同時中継できる機能)と組み合わせると、イベントで分科会ごとに撮影したライブ映像をここでまとめて一覧化させることもできます。
3. キャンペーンで盛り上げる
更に活用できるのがキャンペーン機能。何か世の中に訴えたい映像があったときに、「よし、1000人が閲覧してもらうことを目標にしよう!」とかを設定できるようになっています。
そうすると、閲覧数が全体目標の何%なのかを表示するインジケーターになっていて、映像のシェアボタンもついています。海外とかだと、この目標を達成したら企業が寄付するというようなプログラムもあったりして、これっていろいろと活用できそうです。
4. YouTube Space Tokyoを活用する
一定数以上の閲覧登録者のある団体は、更に六本木ヒルズにあるYouTube Space Tokyoで行われる映像撮影、編集の研修プログラムに参加できたりとか、このスゴイスタジオでの撮影や編集ができたりするんです。これも、スゴイサポートです。
5. ビジネス向けGoogle Appsが無料で使える
Googleって個人でもGmailとかカレンダーとか使っている方多いと思うんですが、NPOが団体として活用しようとした場合、団体としての情報管理のセキュリティ設定ができないので、例えばスタッフが辞めちゃったときに、メールアカウントを勝手に削除できなかったりしますし、Googleドライブにある情報を個人の判断で外部共有できてしまう(ブロックできない)とか、カレンダー共有とかは可能だけれど、各スタッフがお互いを「招待」しあうこととかが大変面倒。管理者が一括でそうしたグループ設定をすることができないといった課題もあるんです。
そうした課題がなく、かつはるかにユーザーにメリットのある法人向けサービスがGoogle Apps for Businessなんですが、有料のサービスなので、NPOで活用していると事は必ずしも多くない。
それが完全無料で公開されました。
主なメリットを説明しますと
・メールサーバー、ファイルサーバーをGoogle上に持てるので、独自ドメイン(xx@jfra.jpとか)をつくっても、別途サーバー契約がいらない。(新設団体にとっては特にいいですね)。ファイルサーバーもあるので、団体によってはシステムに詳しそうな人がいないとサーバー設定に悩んだりしますが、それも簡単にできます。
・Gmailの個人メールアカウントではなく、団体メールアカウントで様々な機能活用ができるので、職員の離退職時にも、情報セキュリティ管理が容易
・サーバー容量も15GBから倍増の30GB可能
・セキュリティ管理も、共有設定も、組織全体を一括管理できる(無料Gmailだと個々人が共有設定を相互にしないといけなく、Docs上のドキュメントも勝手に共有できてしまうが、Appsでは組織内文書の外部共有をブロックできる)
・SalesforceのNPO無料版と連動させた場合、メール受信時に自動的にSalesforceのデータベースからその発信者の情報(会員とか寄付者とか)を受信メール下部に自動表示できる。
最後の機能だけ図で説明しますと、団体のアカウント(例xx@jfra.jp)にメールが入ってきたときに、Salesforce(顧客管理用データベース。NPO向けの無料版があり、日本の450団体が利用している)とGoogle Appsを連動させると、自動的に受信メールの下部にSalesforceにあるその方の情報が掲示されるようになるサービスが利用できます。
これは大変便利で、例えば問い合わせメールが来た時に、その方が過去の支援者かもしれませんし、そうしたことって特に支援者やイベントなどを多くやる団体にとっては、もう誰が誰だか分からないとことがありますが、ここで大切な支援者の情報を確認しながらコミュニケーションできることがポイントです。もちろん、この情報は自分のPC画面上だけで表示されますから、第三者に漏れることはありません。Appsって、これを活用できると他の様々なサービスと連動していろんな展開が可能になるんです。
6. 地図上に自由に「描ける」
もうひとつGoogle Earth Proが無料になったのもありがたいです。これは、国際協力系とか環境団体、あるいはアウトドアイベントをやる団体にとってありがたいですが、Google Earth Proって衛星からみた画像に自由に書き込んだり、色つけたりして活用できる機能です。
イベント会場の当日の導線や特設ブースを図示したり、エコツアーのルートを示したりが簡単に描けてしまいます。これもいろいろ楽しく使えそうな機能です。
如何でしょうか? Google for Nonprofitsの上陸が「悲願」だった理由が分かりますよね!
最後に申込みですが…
① 特定非営利活動法人、公益法人、社会福祉法人のいずれかの法人格を有していること
② 政府機関、病院・医療機関、学校・学術機関、保育施設でないこと
③ TechSoup Japanに団体登録されていること
以上の3要件を満たした団体は、Google for Nonprofitsのページからお申込みするだけです。
http://www.google.co.jp/nonprofits/
みなさんも、是非試してみましょう!
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