Newsお知らせ

「ファンドレイジング行動基準」を発表します。

2011.02.07

お知らせ

「ファンドレイジング行動基準」

「ファンドレイジング行動基準」の策定にあたって

 
日本社会では、近年、社会貢献への関心の高まりとともに、寄付への関心も高まりをみせつつあります。そうした中で、寄付者が寄付という行為を通じて、社会にどう参画できるのかについての考え方や、寄付の受け手側のルールについては、これまで十分に整理されているとはいえず、そのことが、より寄付が進むうえでの課題のひとつとなっています。
そこで、日本ファンドレイジング協会では、2010年2月に、まず、寄付者が寄付を行う上で最低限有すると考えられる権利について、「寄付者の権利宣言」としてまとめて発表いたしました。
 
そして、2011年2月、寄付を集める側がファンドレイジングする際に守るべき行動基準について、「ファンドレイジング行動基準」としてとりまとめました。策定にあたっては、その起草を民間非営利セクター関係者や有識者等とともに行い、その草案を公開して広く意見募集を行い、その結果を勘案させていただきました。
海外では、このような寄付を集める側のルールについて「ファンドレイザー倫理規定」などという名称を付ける場合もありますが、私たちは、寄付集めを委縮させるものではなく、むしろ寄付集めの支えとなるような、日本ならではの行動基準をつくることを企図して、その策定作業にあたりました。
 
この行動基準では、ファンドレイジングに際して守るべき基本原則のみを示し、細かな規定や具体例は示しておりません。今後は、この行動基準を補足する詳細な指針といくつかの具体的な行動について例示する「ファンドレイジング行動規程(仮題)」を策定したいと考えています。
ファンドレイジングに関わる皆さまが、寄付者の権利を尊重し、寄付集めのルールを守ることで、寄付をする人たちと寄付を集める人たちとの間の信頼関係が構築されていくことを願っています。また、こうしたルールをつくり、また改訂していく中で、寄付についての認識や関心を高めていきたいと考えています。

2011年2月 日本ファンドレイジング協会

 
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ファンドレイジング行動基準

日本ファンドレイジング協会
民間非営利団体が行うファンドレイジングは、単にその活動資金を調達することではなく、支援を募る過程を通じて、より多くの人たちに社会の課題を示し、理解と共感を得て、その課題解決への参加者を増やして社会をより良くしていくことである。
このファンドレイジング行動基準は、民間非営利団体がファンドレイジングを行う際に団体及び業務を担当する個人が守るべきものである。
民間非営利団体においてファンドレイジングに関わる者が、この行動基準を遵守することによって、社会の信頼を得ながら、自信と誇りと誠実さをもってファンドレイジングに取り組むこと、そして、その結果、寄付者も達成感と安心感を得ることを通じて日本における寄付文化がさらに醸成されることで、民間非営利活動が発展し、よりよい社会が実現することが期待される。
 

行動原則
 
民間非営利団体においてファンドレイジングに関わる者は、次の行動原則を遵守しなければならない。
・ファンドレイジングに際しては、関連する法令(刑法、民法等)を遵守する。
・寄付者と受益者の信頼を得るために誠実に行動する。
・自らの誇り、相手に対する礼儀礼節を重んじ、ファンドレイジングに対する社会的信頼を得られるように行動する。
・寄付者、受益者の尊厳を守るとともに、所属団体および他の民間非営利団体の信頼性の 向上に努める。
・所属団体のミッションを重んじ、規律を遵守する。
・社会により一層貢献できるように、ファンドレイジングに関する知識と技能の向上を図る。

 
行動規範
 
活動地域、活動分野、活動規模にかかわらず、民間非営利団体においてファンドレイジングを行う際には次の規範に沿って行動する。

<団体及び個人として>

・ファンドレイジングに際しては、法令を守ることに加え、倫理的に正しく行動する。
・ファンドレイジングに際しては、その目的及び集めた資金の使途について、事前に正しく説明を行う。
・寄付者に説明した目的通りにその寄付金を使う。
・ファンドレイジングにあたって明示した約束について誠実に実行する。
・寄付金の使途や運用について定期的に報告する。
・職務上知り得た守秘義務のある情報を、正当な理由がない限り、第三者に漏らさない。
・他者の知的所有権を侵害しない。
・社会から支援を得て、実りある活動成果を生み出していくため、組織運営やファンドレイジングに、適正な運営コストが必要であることへの理解を広める。
 
<個人として>
 
・ファンドレイジングを進める際に必要となる商品やサービスの購入に際して、個人の利益のために金品や特別な便宜を受け取らない。
・寄付者、ボランティア、他のスタッフ、受益者などを個人の利益のために利用しない。
・職業上の経験、資格、また過去の業績などについて偽らない。
その他
ファンドレイジングに際しては、「寄付者の権利宣言2010」を支持する。(別表)
 
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(別表)

寄付者の権利宣言2010

2010年2月7日
日本ファンドレイジング協会

私たちは、すべての人が社会をより良くしていくために、自由な意思に基づく寄付やボランティア活動により、社会に参加する権利を有していると考えています。  
私たちは、寄付の促進のためには、寄付に託された寄付者の志や想いがきちんと受け止められ、寄付者が寄付による満足感や達成感を得られることが大切だと考えています。
よって、私たちは、寄付という行為を通じて、寄付者と寄付の受け手が相互に理解を深め、信頼関係を構築していくために、ここに寄付者の権利を宣言します。
 
1.寄付者は、寄付に際して、寄付先、寄付目的、寄付金額、寄付物品を自身の意思で決めることができます。
2.寄付者は、寄付金や寄付物品の使途目的をあらかじめ知ることができます。
3.寄付者は、寄付先の組織、事業内容、財務情報について知ることができます。
4.寄付者は、寄付金や寄付物品が実際にどのように活用されたかを知ることができます。
5.寄付者は、寄付先に、自身の個人情報の保護を求めることができます。

私たちは、寄付者の権利は時代とともに進化するものと考えています。
本宣言を起点として、日本ならではの寄付のあり方について議論を広げていきたいと考えています。
 
koudoukijyun