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プレスリリース|「能登とともに基金」のほくりくみらい基金が最多得票数を獲得し、第15回日本ファンドレイジング大賞を受賞。入賞団体の解説動画を公開〜2025/1/18(土)、ファンドレイジングカンファレンス「FRJ2025」のオープニングセッションにて授賞式を実施しました。


授賞式でのスピーチ(公益財団法人ほくりくみらい基金 代表理事 永井 三岐子氏)

 
日本ファンドレイジング協会は、先駆的なファンドレイジングの取り組みを行ったNPOや企業を称え、その活動を広くご紹介することを目的に、2010年から「日本ファンドレイジング大賞」を実施しています。第15回目となる今回は、災害時のコミュニティ財団の役割の重要性を示した活動が多くの支持を集めた公益財団法人ほくりくみらい基金に大賞が贈られたほか、入賞・特別賞・協賛賞の各賞が各団体・企業に贈られました。
 

受賞団体(50音順)
【大賞】公益財団法人ほくりくみらい基金
【入賞】認定NPO法人アジア車いす交流センター(WAFCA)/認定NPO法人CALL4/認定NPO法人TABLE FOR TWO International/認定NPO法人抱樸
【特別賞】Giving Campaign 2024/公益財団法人パブリックリソース財団
【協賛賞】LINEヤフー株式会社 Yahoo!ネット募金

 

表彰式

 
表彰式は、2025年1月18日(土)、NPO/NGOはじめ、企業、大学、行政、財団などで社会課題解決に立ち向かう人々が集うカンファレンス「FRJ2025|ファンドレイジング・日本」のオープニングセッションにて執り行われました。
特設サイト:https://jfra.jp/frj/
 

日本ファンドレイジング大賞を受賞した「公益財団法人ほくりくみらい基金」のコメント要約
 
代表の永井氏は受賞にあたり、「この賞は、被災地で活動する団体、全国からの支援者、そして全国コミュニティ財団協会をはじめとした先輩財団の力によって成り立ったものです」と感謝を表明しました。
 
また、自ら被災しながらも困難の中で活動を続けた団体の勇気と行動が、全国の寄付者を動かし、支援の輪を広げたと語り、全国のコミュニティ財団から提供されたノウハウとサポートが大きな助けとなったと振り返ります。
 
今回の受賞は、災害時の地域のファンドレイジングが果たす意義と役割が改めて注目された結果であり、永井氏は「能登の復興を引き続き応援してください」と呼びかけました。

 


授賞式でのスピーチ(LINEヤフー株式会社 サステナビリティ推進統括本部 CSR本部 開発部 開発チームリーダー 今野 大介氏)

 

日本ファンドレイジング大賞【協賛賞】LINEヤフー株式会社 Yahoo!ネット募金
https://donation.yahoo.co.jp/
 
協賛賞は、「日本ファンドレイジング大賞」協賛社が独自の視点で、特段の功績があった組織・団体を表彰するものです。
 
この度、インターネットによる寄付の先駆けとして、これまでに118億円以上を調達し、特に災害時には迅速な寄付呼びかけを展開するとともに、防災意識の向上やボランティア募集の啓発、革新的な寄付手段の多様化に大きく寄与してきたことが評価され、20周年を迎えるこの節目に、LINEヤフー株式会社 Yahoo!ネット募金が表彰されました。
 
(協賛賞提供|株式会社ファンドレックス:https://fundrex.co.jp/

 
入賞団体によるファンドレイジングの実践のポイントをオンデマンド配信
 
FRJ2025」では、第15回「日本ファンドレイジング大賞」に入賞した5団体によるセッション「日本ファンドレイジング大賞入賞団体から実践のポイントを学ぶ」を2025年1月29日(水)よりオンデマンド配信を開始しました。また、第14回日本ファンドレイジング大賞を受賞した国立科学博物館のファンドレイジングを紹介する動画も含む、全52セッションが、2月28日まで繰り返し視聴可能です。
多様な実践事例からの学びを通じて、多くの団体が新たな視点でファンドレイジングに取り組むきっかけとなることが期待されます。
 

大賞選考の経緯

 
第15回「日本ファンドレイジング大賞」では、2024年10月末日までの1年間にファンドレイジングを行った日本国内に拠点をもつ団体・事業所を選考対象としました。2024年10月29日を締切に大賞候補団体の募集(自薦・他薦)を行いました。さまざまな領域で多様な活動に取り組む47団体が候補として推薦され、予選では選考委員会による厳正な書類選考の結果、功績が顕著な5団体が「入賞」として選出されました。
 
「大賞」は、入賞5団体から、認定・准認定ファンドレイザーによるウェブ投票によって、最多得票数を得た団体に決定されました。
「特別賞」は、入賞とは別に、推薦団体の中から、ファンドレイジングに対する特徴的な功績が認められた団体が、選考委員会により選出されました。
「協賛賞」は、入賞とは別に、今回のアワード協賛社である「株式会社ファンドレックス」からの推薦を受け、選考委員会での了承を得て決定されました。
 
応募数・投票数
第15回となる今回は47団体が候補として推薦され、「大賞」選出については、認定・准認定ファンドレイザーによる153票の投票がありました。

大賞・入賞受賞団体一覧

 

【第15回日本ファンドレイジング大賞】
公益財団法人ほくりくみらい基金
https://hokuriku-mf.jp/

 
受賞理由
設立から間もない中で、2024年1月1日の能登半島地震を受け、災害翌日に「能登半島地震災害支援基金」を設立し、寄付募集を速やかに開始し、コミュニティ財団としての役割を担った点が評価されました。緊急期のみならず、復旧期・復興期まで中長期的な支援に柔軟に対応し、変化する被災支援のニーズを客観的に捉え、寄付を集め、地域のNPO等の活動団体への助成育成支援を継続するコミュニティ財団としての役割の重要性を示しました。
 

受賞コメント
能登半島地震発生後、多くの方のご協力のおかげで翌日には災害支援基金を立ち上げ、2週間で最初の助成をお渡しできました。12月までに6000万円以上のご寄付をいただき、助成した復興支援事業は70を数えます。「能登に来ないで」との声が広がる中、「能登への気持ちを託す先を作ってくれてありがとう」との励ましもいただきました。この度の入賞も、復旧・復興に尽力する県内の活動団体へのエールと受け止めています。

 

【入賞】
4団体(50音順)
 

認定NPO法人アジア車いす交流センター(WAFCA)
https://wafca-charitywalk.org/

受賞理由:
アジアの障がい児の教育や自立を支える活動として、参加者が楽しみながら社会貢献を実感できる「WAFCAチャリティラン&ウォーク」の取り組みが評価されました。歩くことで寄付につながり、全員の目標歩数の達成率に応じて協賛企業が寄付を行うマッチングの仕組みを使い、協賛企業との連携を進めています。また、多様なスポーツのアスリートが呼びかけに参加し、広く人々を巻き込む先駆的な活動が高く評価されました。
 

受賞コメント:
この度の受賞、心より感謝申し上げます。WAFCAthleteは、多様なアスリートが力を合わせ、障がいのある子どもたちの「移動の自由」を支援する仲間集めに大きく貢献しています。2024年度には新たにパラアスリートも加わり、さらなる可能性が広がっています。アスリート自身も活動を通じて新たな価値を見出し、スポーツの力が社会を変える可能性を感じています。この取り組みを評価いただけたことを光栄に思い、今後も挑戦を続けてまいります。

 

認定NPO法人CALL4
https://www.call4.jp/

受賞理由:
「CALL4」は、社会課題の解決を目指す訴訟(公共訴訟)の支援に特化した先駆的なプラットフォームとして、第13回日本ファンドレイジング大賞「特別賞」を受賞しました。その後も、多くの訴訟をファンドレイジングを通じて支援し、2024年の最高裁で違憲判決を獲得した「旧優生保護法国賠訴訟」をはじめ、社会的に大きな影響を与える活動が評価されました。
 

受賞コメント:
司法は、社会を変える大きな可能性を持ちながらも、多くの人に縁遠いものと思われ十分なリソースを集められずにいました。しかし、公共訴訟に特化したクラウドファンディングのプラットフォームにメディア機能を持たせたCALL4で支援が広がり、寄付者は1万4千人を超えました。それに応えるように旧優生保護法の最高裁違憲判決をはじめ多くの訴訟がインパクトある結果を生み出しています。受賞を励みに今後も支援の輪を広げていきます。

 

認定NPO法人TABLE FOR TWO International
https://onigiri-action.com/

受賞理由:
先進国で1食とるごとに開発途上国に1食を贈る「TABLE FOR TWO (TFT)プログラム」で第4回日本ファンドレイジング大賞を受賞した団体が、今回評価されたのは「おにぎりアクション」です。日本の代表的な食「おにぎり」をシンボルに、写真投稿で協賛企業が寄付を行い、アフリカ・アジアの子どもたちに給食を届ける仕組みです。また、毎年10月16日の「世界食料デー」を起点に、誰もが参加しやすい取り組みとして注目されました。
 

受賞コメント:
「誰かのために握る機会の多い“おにぎり″をシンボルに、日常生活の延長線上で、誰でも気軽に参加できる取り組みをつくりたい」そのような思いで始まった「おにぎりアクション」は今年10年目を迎えました。NPO、企業、個人と異なる立場の力が合わさり、今年も1ヶ月半で29万枚を超える写真投稿が世界52ヵ国から集まり、10年間で累計1,163万食の学校給食をアフリカやアジアの子どもたちに届けています。

 

認定NPO法人抱樸
https://www.houboku.net/

受賞理由:
第11回日本ファンドレイジング大賞「新型コロナウイルス支援特別賞」を受賞した団体ですが、支援が集まりにくいとされるホームレスや生活困窮者、社会的孤立状態にある方々の支援を通じて社会の在り方を問い続け、YouTubeでの発信や炊き出しへの参加機会の提供など支援の輪を広げる恒常的な取り組みを継続する一方で、地域と福祉が融合する複合型拠点施設の建設「希望のまちプロジェクト」で13億円を調達した実績が評価されました。
 

受賞コメント:
生活困窮者支援というファンドレイジングにとって難しい分野にも関わらず、多くの寄付が集まり参加があったことに感謝を申し上げます。困窮状況、また孤立状態にある方に対して、多くの方があなたを見捨てていないというメッセージであるととらえています。あるべき社会は何かと考えつつ、多くの方の参加をこれからもいただきながら、「希望のまち」というまちづくりに挑戦します。あらためて感謝を申し上げます。
受賞された各団体・企業の皆様の日頃の取り組みに心から敬意を表しますとともに、推薦・選考・投票の過程を通じて、日本ファンドレイジング大賞の選出にご参加いただいたファンドレイザーの皆様ならびに関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
 
第15回「日本ファンドレイジング大賞」に関わるこれまでの発表
【有資格者限定】入賞5団体を発表!第15回日本ファンドレイジング大賞 最終投票スタート(2024年12月10日配信)
第15回日本ファンドレイジング大賞 推薦団体募集(自薦・他薦)(2024年10月17日配信)
第15回日本ファンドレイジング大賞 選考委員募集のお知らせ(2024年9月25日配信)

 
(写真撮影)太田陽介氏
 
【本件に関するお問合せ先】
認定特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会
広報担当:事務局次長 宮下真美
メールアドレス:pr@jfra.jp