この度、英治出版様と弊協会による寄付月間企画、「社会を変える!寄付になる!本」フェアにおいて、実際にフェアを実施していただいている、紀伊國屋書店新宿本店の梅津様にお話を伺ってきました。
*寄付月間企画「社会を変える!寄付になる!本」フェアとは → 購入が実際の寄付に結びつく書籍を中心に取りそろえることで、
(大石)
本日はお時間頂きありがとうございます。さっそくですが、今回こういったフェアを実施して頂いたきっかけについて教えて頂けますか?
(梅津)
まず、新宿南店に常設されていたソーシャルデザイン棚を参考に、以前新宿本店でもソーシャルデザインについて考えるフェアを行いました。寄付月間フェアも去年は南店での開催だったので、今年は是非本店でもやりたいと思っていたのがきっかけです。最初は一つの棚で開催しようと考えていましたが、それじゃ物足りないとなり、二つの棚を使って行うことになりました。
※新宿南店は2016年8月より縮小営業
(大石)
ありがとうございます。今回のフェア開催店の中では最大規模で実施頂き大変嬉しいです。フェアが始まり半月ほど経ちましたが、他のフェアと比較して今回のフェアの特徴や傾向などはありますか?
(梅津)
他のフェアは、時期商品、売れ筋商品を押す面があり、どうしても売上で比較するとそちらの方が多いのかもしれません。しかし、カウンターから見ていても、今回のフェアは「なんだろうな?」と思って足を止めて頂くお客様が多い気がします。看板を見ていて「ふーん、こんな本があるんだ。」っていった、考えるきっかけになっている感じがしますね。
(大石)
見られている方は、どういった方々ですか?
(梅津)
そうですね。若い方もいますし、高齢の方も見られており、様々です。
(大石)
男性女性問わず、学生もいれば、大人もいるということでしょうか?この点は他のフェアとは違う点になりますか?
(梅津)
そうですね。どうしても他のフェアですと、あらかじめ欲しい本が決まっている目的買いのケースが多い傾向があります。書店としても、様々なお客様から棚や選書などに関してご意見を頂き、どんどん改善できたらいいなと思っています。
(大石)
やっぱり、書店に足を運んでヒントをもらうということはありますね。ファンドレイザーの方々にもこういったフェアを見て、いろいろな視点を得てもらいたいと思いますし、ファンドレイザーの視点からのフィードバックも欲しいと思っています。
(奥 梅津様 手前 大石)
(大石)
私たちは学校などに伺って社会貢献教育を広めることにも取り組んでいます。子どもたちにとっても、身近なことや好きなことに関連付けて社会貢献とつながる機会が増えるといいなと思います。普通の生活を送りながら、少し社会のためにお金を使うといった傾向が最近増えてきているように思います。ですので、本を買うと寄付になる今回のフェアがそういった流れをさらに加速できればいいなと思います。
(梅津)
いいですね、このフェアが大人にとっても普段の生活の中でできることや、働きながらできることなどを考えるきっかけになるといいなと思います。ネットとかだと、自分の関心のある分野しか出てこないじゃないですか。そこで終わってしまいがち、だけどフェアや書店に来て頂くといろいろな視点から気づきが生まれると思います。視野を広げるために書店に来て、フェアを見てほしいです。
(左より 上村様:英治出版株式会社 梅津様 大石)
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