【基礎コース】社会的インパクト・マネジメント研修(日本ファンドレイジング協会 社会的インパクトセンター共催)
開催20193/13Wed.-14Thu. | ポイント14pt |
国内外において、社会課題は山積し、複雑化する一方です。課題解決や新しい価値の創造のために、行政・企業・NPOなどがセクターの枠を越え、より良い社会の実現に向けて取り組みを進めています。この動きのひとつとして、事業・活動の成果として得られる社会的インパクトを、「社会的インパクト・マネジメント」という共通の枠組みを用いて大きくする動きが始まっています。
ファンドレイザーとして活躍される皆さんも、「ファンドレイジング戦略立案を手伝ってほしい!」「このプロジェクトを行うためにファンドレイジングしてほしい!」など相談を受けることはないでしょうか。しかし、いざかかわってみると、ファンドレイジング以前に組織の課題や、マネジメントの問題などが浮き彫りになり、プロジェクトや組織の意義や価値に立ち戻ったときに、何のための活動なのか、どこへつながるファンドレイジング戦略なのか、ということを考えることがあるのではないかと思います。社会的インパクトマネジメントは、ファンドレイザーをはじめ、非営利・公益活動を担っていく方がたが、自団体のミッションやパートナーとの共通のビジョンを大切にしながら、みなさんのサービスを必要としている方へどんな変化をもたらすことが出来るかを考え、それを実装するにあたり、必要な枠組みを与えてくれるものです。
本研修では2018年10月に社会的インパクト評価イニシアチブ(SIMI)が発表した、社会的インパクト・マネジメント・ガイドラインに基づき、事業の各ステージ、特にその第一ステージである「計画」段階において事業者が実施するべきプロセスを紹介し、より効果的な事業運営・展開について理解を深めていきます。現場で活用できるツールやフレームを学ぶことで、団体の本部・スタッフだけでなく、事業の対象者やステークホルダー、そして資金提供者とも円滑にコミュニケーションを図り、共にインパクトを創出することができるようになっていきます。
2日間の受講で認定・准認定ファンドレイザーの受験資格、資格更新に必要な選択研修のポイントを【14ポイント】取得可能です。
Day1:2019年3月13日(水)10:00〜18:00(9:45受付開始)
Day2:2019年3月14日(木)10:00〜18:00(9:45受付開始)
●セミナー概要
Day1
・社会的インパクト・マネジメントとは
・インパクト・マネジメント4つのステージの概略
・インパクト・マネジメント・サイクルを効果的に回す「組織文化・ガバナンス」
・ステージ1.計画- (1)情報収集・リサーチ:現状を把握する
・ステージ1.計画- (2)課題の特定と目的設定:課題を取り巻くシステムを理解する
・ステージ1.計画- (3)計画策定:システムへの介入策を考える
・ツール演習
Day2
・Day1の振り返り
・ステージ1.計画- ロジックモデルとモニタリング計画
・ステージ2.実行- 事業の実施とモニタリング
・ステージ3.効果の把握- 社会的インパクトの検証
・ステージ4.報告・発信-ステークホルダー・コミュニケーション
・ツール演習
※プログラムの内容は一部変更となる場合がございます。
早稲田奉仕園 101号室
・住所:新宿区西早稲田2-3-18
・アクセス:東京メトロ東西線 早稲田駅から徒歩7分
12,000円(2日間 *1日のみの参加でも同額です)
20名
(最小施行人数:8名)
主に社会的事業や公益活動に取り組む事業者や支援者(マネジメント支援者や中間支援団体、評価者、資金提供者など)
一般財団法人CSOネットワーク インパクト・マネジメント・ラボ
日本財団CANPANプロジェクト、認定NPO法人 日本ファンドレイジング協会 社会的インパクトセンター
eval@csonj.org(千葉)
土岐 三輪:CSOネットワーク インパクト・マネジメント・ラボ アソシエイト。大学にて環境問題を専攻。ITコンサルタント、環境・CSRコンサルタントを経て、東日本大震災を機にNPOに転職し東北支援の経済復興事業に従事。その後三年間、海外NGOにてバングラデシュの農村における女性の収入創出事業に携わる。帰国後、熊本震災復興支援、社会的インパクト投資NPOを経て、2017年6月よりSVP東京の事業統括に就任し、現在は社会起業家・NPO・ソーシャルベンチャー支援を行っている。グロービス経営大学院卒業(MBA)。社会的インパクト評価イニシアチブの発足当初より参加し、人材育成および資金提供者ワーキンググループメンバー。
千葉 直紀:CSOネットワーク インパクト・マネジメント・ラボ担当。中小企業診断士、認定ファンドレイザー。「発展的評価」を用いた評価者育成プログラムの運用や、社会的インパクト・マネジメント等を通した非営利組織や社会的事業の改善、マネジメント支援に取り組む。大学は物理学専攻。日系メーカー在職中に病気を経験したことをきっかけに、仲間たちとともに医療系の非営利団体CAN netを設立、理事・事務局長に就任。上記の非営利活動を行う中で、伴走支援やファンドレインジング、評価と出会い、中間支援者としての活動に興味を持ち、現在に至る。社会的インパクト評価イニシアチブの人材育成ワーキンググループメンバー。
中島悠生:大学卒業後、PwCあらた監査法人へ入社。米国公認会計士試験に全科目合格し、主に、会計やサステナビリティ戦略・報告アドバイザリー業務に従事する。2016年よりPwC JapanのNPO支援プログラムの担当として複数のNPOに対し、業績評価と財務会計を基づいた組織基盤強化やソーシャル・インパクト・ボンドの組成支援を行う。2018年より独立し、現在は個人評価者として活動している。外部評価者として、伴走支援者として、NPOの現場担当として、様々な角度からNPOの評価実務に関わった経験を持つ。社会的インパクト評価イニシアチブ運営メンバー。
今田 克司(アドバイザー):CSOネットワーク代表理事。社会的インパクトマネジメント関連では、2015年内閣府社会的インパクト評価ワーキンググループ委員、2016年度より社会的インパクト評価イニシアチブ共同事務局メンバー。社会的インパクト評価の「文化醸成」ロードマップ作成(2016年度)、ガイドライン作成ワーキンググループ(2017-2018年度)でリーダー役をつとめる。2017年度より、CSOネットワークで「発展的評価」研修事業を展開。2018年12月より日本評価学会理事。
大沢 望(アドバイザー):(株)大沢会計&人事コンサルタンツ東京事務所所長。CSOネットワーク インパクト・マネジメント・ラボ アソシエイト( 2019年1月〜)。専門はNPO評価。社会課題解決、価値創造を目的とした様々な分野の事業に関する調査・評価に携わるほか、評価ツール開発やガイドライン策定などのインフラ整備にも注力している。日本評価学会認定評価士。