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【メディア掲載】ソーシャル・イノベーション・マガジン「オルタナ」第45号に社会イノベーションとお金の新しい関係、ファンドレイジングトピックス

2016.07.07

メディア掲載

ソーシャル・イノベーション・マガジン「オルタナ」第45号に社会イノベーションとお金の新しい関係、ファンドレイジングトピックスに弊協会代表理事の鵜尾雅隆、コミュニケーションディレクターの三島理恵が寄稿しています。
 
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是非、ご覧ください。

オルタナ http://www.alterna.co.jp/
 
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社会イノベーションとお金の新しい関係
 
「ビルゲイツやザッカーバーグのように、ベンチャーで成功した人が、フィランソロピーを行うことが当たり前の社会を創っていきたい」 と語ったのは、今年4月に東京で開催された新経済サミット2016での三木谷浩史氏(楽天株式会社代表取締役会長兼社長・新経済連盟代表理事)だった。
ビルゲイツ氏が私財を投じて立ち上げたビルゲイツ・メリンダ財団は、「成果を求めるフィランソロピー」を進めている。例えばポリオ撲滅を目指すとすれば、課題解決力のあるNPOへの財政支援だけではなく、製薬会社による薬品開発も支援するし、パキスタンがポリオ撲滅のために日本政府からの借り入れをする際には、「(ポリオ撲滅という)成果を出したら日本政府への借金返済を肩代わりする」ということもやる。こうした資金支援、つまりは、ポリオ撲滅という成果を出すことにこだわり、資金も技術やスキルネットワークも提供する支援を行う財団日本にも増えてくると、間違いなく日本社会の課題解決のスピードは速まっていくだろう。
今、社会イノベーションとお金との間に、新しいパラダイムが生まれつつある。それは世界の潮流でもあり、日本もその例外ではない。
 
5月に日本で開催されたサミット。2014年のロンドンサミットでのキャメロン首相の提案を受けて作られたのがG8社会的インパクト投資タスクフォースである。その報告書のサブタイトルは Invisible Hearts of the Markets (市場の見えざる心)。経済学を昔勉強した方ならご存じだろう。「国富論」のアダム・スミスの提唱した「神の見えざる手」をもじって作られたキーワードだ。この背景にある趣旨はこうだ。アダムスミスが提唱したのは、一人ひとりが利潤の最適化を目指して行動すれば、結果として市場は最適化され、それで国は豊かになると。しかし、アダムスミスが生まれてもうすぐ300年。この時を経て、世界は、利潤最大化と税金による所得配分、それだけでは本当の意味では豊かになれない時代を迎えたということでもある。「市場の見えざる心」とは、一人ひとりが市場の中で、一人一人の心の声に従って、社会に変化を生み出す行動をすることが、結果として人々を本当の豊かさに導いでいくということだ。G8タスクフォースの代表のコーエン卿(英国)は言う「先進国すべてが低成長と財政難、そして高齢化を迎えた時代には、「神の見えざる手」だけでは不十分だ。しかし、税金による配分は非効率を生む。この間を埋めるものが重要なのだ」
 
今、日本社会は大きな転換点にある。課題先進国日本で大きな社会イノベーションを生み出すために、必要なのはイノベーションの担い手であると同時に、そのイノベーションを加速化させる「成果志向の」資金の存在だ。G8タスクフォースの報告書では休眠預金の社会的活用や社会的投資減税などの具体策も提案されている。新経済連盟はベンチャーフィランソロピーが進むための制度改善の提案を政府にし始めている。日本でもこうした動きがこれからますます加速化してくることに期待している。