【報告】第11回ファンドレイジング研究会
【報告】第11回ファンドレイジング研究会
(報告者:インターン野村英輔)
2010年8月19日木曜日に、第11回ファンドレイジング研究会を開催しました。
世の中には様々なファンドレイジングがありますが、本日はキャンペーン型のファンドレイジングを実践してこられた、NPO法人バイリンガル・バイカルチュラルろう教育センターの玉田さんにお越しいただきました。
お子さんの耳が聞こえない、ということをきっかけとして、様々な問題意識を持たれ、あきらめずに活動を続けてこられた玉田さんの言葉一つ一つにはその重みがあったように私には感じられました。
耳が聞こえない、ということが、よくないこと、聞こえることに比べて劣っていることと捉えられていた日本のろう教育を、価値観から問い直し、手話を1つの言語として扱っていく新たなろう教育を広めていかれました。そして、ろう学校の開校を目指して活動を展開されていきました。
その活動は、広範な調査と研究に根付かれていて、多くの方の共感を生んでいかれました。
ファンドレイジング面では、ステップを明確に計画して行われたそうです。
様々な勉強会に参加して活動を広め、認知してもらった後に、ブログを用意して、活動の詳細を知ってもらいました。
そして、手書きのDMなどを活用して、70000万相当の寄付を集めたそうです。
また、中学校開校に向けては自転車を使ったキャンペーンを展開されました。
玉田さんがファンドレイジングをされて振り返って大事だと思ったことは以下のようなことだそうです。
・手話を新しい価値の中で捉えていく
・目標はぶれない(目的と手段を取り違えない)
・大切なのは、人と人とのつながり
最後にメッセージとして、次のような言葉を残していただきました。
「最後まであきらめなければ、夢は目標になり、目標は達成できる」
ありがとうございました!
今週末も、ファンドレイジングネットにてオンラインディスカッションをして、議論を深めていきたいと思います。
皆さん、どうぞよろしくお願いします!