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AVPN Social Investment Forum Japan 2023開催報告| 日本とアジアにおけるインパクト志向な資金提供の未来に向けて

2023.12.22

報告AVPN

 

社会にインパクトを生み出す資金提供者によるアジア最大のネットワークであるAVPN(Asian Venture Philanthropy Network)が、日本で開催したフォーラム「AVPN Social Investment Forum Japan 2023~日本とアジアにおけるインパクト志向な資金提供の未来~」(以降、「SIF2023」)は、大盛況のもとに閉幕しました。

 

会場のホテル雅叙園(東京都目黒区)には、日本およびアジアの計11カ国から、予定定員の150名を大幅に上回る200名が参加しました。日本とアジアにおけるインパクト投資とフィランソロピーのキーパーソンが一堂に介し、ネットワーク構築や協力の可能性について様々な議論が交わされました。参加いただいた皆様、ならびに本フォーラム開催にあたり多大なるご協力をいただいたパネリストの皆様、スポンサーの皆様に心より感謝申し上げます。

 

セッションの様子

SIF2023のテーマは、「日本とアジアにおけるインパクト志向な資金提供の未来」。ジェンダーや高齢化社会、ヘルス・エクイティ、昨今のインパクトキャピタル活用促進を軸に、社会的投資に関する最新の知見や日本における動向、ベストプラクティスの共有が全6セッションにて展開されました。

 

写真①:[プレナリーセッション] 新しい資本主義とインパクト志向の資金提供の未来左から モデレーターのNaina Subberwal Batra氏(CEO, AVPN)、渋澤 健氏(シブサワ・アンド・カンパニー株式会社 代表取締役 / コモンズ投信株式会社 取締役会長 / 株式会社&Capital 代表取締役CEO、武藤 めぐみ氏(独立行政法人国際協力機構(JICA)上級審議役、最高サステナビリティ責任者)、Boon Heong Ng氏(Chief Executive Officer, Temasek Foundation)、Hossain Zillur Rahman氏(Chairperson, BRAC Governing Body)

 

写真②:[セッション1-A] 高齢化社会への投資:革新的な方法でウェルビーイングを促す方法左から モデレーターの糸岡 栄博氏(ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ JAPAN COMMUNITY IMPACT シニアマネージャー)、矢田 明子氏(Community Nurse Company株式会社 代表取締役)、渡辺 麗斗氏(株式会社ドーガン・ベータ 取締役パートナー)、中村 香織氏(東京都 スタートアップ・国際金融都市戦略室 戦略推進部 国際金融都市担当課長)

 

写真③:[セッション1-B] ジェンダーから始まる未来:日本におけるジェンダーギャップ解消のその先に向けて左から モデレーターの小崎 亜依子氏(一般社団法人鎌倉サステナビリティ研究所 リサーチフェロー)、小木曽 麻里氏(株式会社SDGインパクトジャパン 代表取締役Co-CEO)、澤目 梢氏(JWLI Ecosystem代表、フィッシュファミリー財団)、鈴木 絵里子氏(Kind Capital 代表取締役 / Tokyo Women in VC 理事)

 

写真④:[セッション2-A] 多様な資金の活用:インパクトの創出、拡大、維持のための資金提供者の役割左から モデレーターの鈴木 栄氏(一般社団法人ソーシャル・インベストメント・パートナーズ 代表理事兼CEO)、安井 正樹氏(公益財団法人PwC財団 代表理事)、高塚 清佳氏(新生企業投資株式会社 インパクト投資チームシニアディレクター / 新生インパクト投資株式会社代表取締役)、Adelle Odelia Tanuri氏(Secretary General, YCAB Foundation / Head of Impact Investments,YCAB Ventures)

 

写真⑤:[セッション2-B] 日本におけるヘルス・エクイティ(健康の公平性)とインパクト投資の最新動向左から モデレーターの小柴 優子氏(フィランソロピー・アドバイザーズ株式会社 共同代表取締役)、Ruth Nicolas氏(ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 メディカルカンパニー コーポレート・ストラテジー&コマーシャル・エクセレンス本部 シニアディレクター)、宜保 友理子氏(株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ リレーションシップ・マネージャー)、三浦 麗理氏(SIIFICウェルネスファンド CEO、SIIFインパクトキャピタル株式会社 代表パートナー)

 

写真⑥:[クロージングセッション] インパクト志向の資金提供とその先の未来左から モデレーターの鵜尾 雅隆(日本ファンドレイジング協会 代表理事、GSG国内諮問委員会副委員長)、工藤 七子氏(一般財団法人社会変革推進財団 常務理事)、末吉 光太郎氏(株式会社みずほフイナンシヤルグループ サステナブルビジネス部 副部長)、Mark Yeh氏(North EastAsia Director, AVPN)、エリクセン 恵氏(Japan Manager, AVPN)

 

半日にわたるフォーラムを通じて多様なネットワーキングが実現し、クロージングセッションでは熱気に包まれる会場から、今後より多くの資金をいかにのインパクトへ向け、社会課題を解決していくことができるかについて様々な意見が交わされました。

 

事後アンケートからは、以下のような感想が寄せられました。

 

「刺激的で、考えさせてくれる情報が多かった」
「たいへん充実したメンバーの集まるコミュニティだと感じました」
「新しい知見が得られ、今後の活動に有益な情報があったため想像以上に多様な背景を持つ参加者がいて、全員が同じ志を持ち、みんなで協力して世界を良くしていこうという一体感があった」
「1人でも多くの繋がりを作ることで、何かが前進していくという期待を感じることができた。新たなインパクト分野に目配りするために非常に重要なイベント」
「多くの方々が集まり、多様な事例やインパクト投資業界のこれまでの流れや環境、今後の期待を感じる機会」
「very live and informative.共感できる新しい人と繋がれた」
「インパクト投資について最新の情報が学べ、ネットワーキングできる場だと感じた」

 
 

日本とアジアにおける社会的投資市場の拡大に向けて

AVPN主催のSIF2023は、AVPN日本代表パートナーである日本ファンドレイジング協会にとって初めてのイベントでした。このフォーラムでは、日本・アジアを多様性と投資の力で変革していくダイナミクスが探求され、それに向けた日本全体の熱意が高まりを見せました。今後も日本ファンドレイジング協会は、AVPN日本代表パートナーとして、そして、日本における社会的インパクト創出と拡大に向けて様々な取り組みを進めてまいります。
 

最後に、このフォーラムの開催をサポートしてくださったスポンサーの皆様とAVPNメンバーの皆様に心より御礼を申し上げます。

 

 
 

AVPNについて

Asian Venture Philanthropy Network(AVPN)は、社会にインパクトを生み出す資金提供者によるアジア最大のネットワークです。33の国と地域から600を超えるメンバーで構成され、世界中からアジアのソーシャルセクターへの資金、人的・知的資本の流れを増やしています。その強みはメンバーの多様性から生まれます。2023年よりAVPNの日本代表パートナーとなった日本ファンドレイジング協会では、引き続き多様なセクターや地域を超えてつながり、メンバーとともに様々な資本をインパクトへ向けるために取り組んでいきます。

 
 

AVPNメンバーシップについて

AVPNにメンバーとして加盟いただくことで、多様なセクターの社会的投資・フィランソロピーのグローバルネットワークにアクセスいただくことが出来ます。
詳細は、下記までお問い合わせ下さい。
 
AVPN日本代表パートナー(認定特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会)
Email:japan@avpn.asia(担当:伊藤・松島)