川村:「自立した持続可能な地域をつくる」というビジョンを掲げる株式会社トラストバンクは、地域の課題解決を促す事業のひとつとしてふるさと納税事業を展開しています。
この事業は、地域で活躍するプレーヤーと連携することでさらに大きな広がりとなると考えており、自治体が未来に向けた投資のために資金を募り、その目的の実現に向けて多くの資金が集まることで寄付文化を広めていくことが大切だと考えています。
鵜尾:ふるさと納税は、自分の意思を表明している点が大事だからこそ共助につながっていきますよね。ふるさと納税を通じて、寄付の成功体験につながる点が寄付文化の醸成に結びついていくのではないでしょうか。
川村:そもそも弊社の会長兼ファウンダーの須永がはじめてふるさと納税を知ったとき「ふるさと納税って、自治体版のクラウドファンディングだ」と思ったのですが、それに通じる考えだと思います。ふるさとチョイスで寄付する際は、寄付金の使い道の選択が必須となっているので、どの寄付にも「○○に使って欲しい」という意志が反映されています。その点からも、目的の実現のために資金を募るファンドレイジングといえると思います。
鵜尾:ふるさとチョイスでは「ガバメントクラウドファンディング(GCF)」もされていますよね。
川村:ガバメントクラウドファンディングは、寄付金の使い道をプロジェクト化して資金を募る仕組みです。NPO等のファンドレイジングに近いかもしれません。
鵜尾:GCFには、どのようなプロジェクトが多い等の傾向はありますか?
川村:様々なプロジェクトがあるのですが、最近は、自治体と補完し合いながら、NPOや社会起業家などと行われるプロジェクトが増えてきています。力強い仲間たちが加わって、より包括的かつ持続可能な取り組みが出てきており凄く可能性を感じています。こういう好事例をどんどん広げて行きたいです。
鵜尾:私たちが掲げているエコシステムは、各プレーヤーがぞれぞの活動を通じて、それぞれが繋がり合うことでより大きな力で課題解決に向かうための仕組みを目指すものです。寄付文化を広げることがふるさとチョイスの一つの使命と以前伺ったかと思うのですが、この点についてのお考えはどうですか?
川村:ふるさと納税が身近な寄付であることを伝えることで、寄付文化が広がっていくと思います。さらに、地域の経済循環を実現し、持続可能性を高めるため、2021年11月より「Power of Choice」の取組を始めました。
鵜尾:おぉ、どんな取組なんですか?
川村:Power of Choice はコロナ禍で影響を受けた事業者を支援する取り組みです。この取り組みに賛同してくださった方がエントリーして寄付を申し込むと、その寄付金額の0.5%相当を、ふるさとチョイスの売上から事業者の支援としてお渡しするものです。賛同してくださった方にはあえてエントリーをお願いしています。それは、寄付者が寄付の使い道を選択し、意思をもって寄付をすることが重要だと考えるからです。このPower of Choice も寄付者が自分たちの未来を選択する、という意味が込められており、この寄付者の意思が寄付文化の醸成に必要との思いから、あえてエントリーいただいています。この取り組みで、より未来志向で、チャレンジを始める事業者の方々を応援したいと思います。
鵜尾:すばらしい取組ですね。トラストバンクは地域の未来の夢を語り合える場であると感じます。これからの企業の見本になるんじゃいかと思います。この記事をご覧になっている方にむけて、最後に、一言メッセージをお願いします。
川村:ふるさと納税でこういうことが実現できるんだということを是非知って頂きたいですし、GCF対象のプロジェクトとして是非ご一緒しましょう!また、皆さんが課題と思っていることについて既に行われているGCFもあると思いますので、一緒に広めていきましょう。
鵜尾:本日はありがとうございました!
株式会社トラストバンクは「寄付・社会的投資が進む社会の実現」に向けて、
当会と一緒にチャレンジするスペシャルパートナーです。
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