4月よりファンドレイジング・スクールが開校し、各種講座が実施されております。その中で、5/21に開催されました、戦略設計力の自団体ワークショップの様子をお伝えいたします。
●ファンドレイジング・スクールとは
ファンドレイジング・スクールとは、様々な環境や組織でファンドレイザーとして活躍できる実践力を習得するための学びの場です。このファンドレイジング・スクールで提供する研修をアドバンス研修と称して年間26講座を開催する予定です。
アドバンス研修は「ケーススタディ」と「自団体ワークショップ」の2つで形成されており、経験からの学びができるようになっています。例えば、戦略設計力であれば4/28にケーススタディの講座を、5/21に自団体ワークショップの講座を実施しました。ケーススタディの講座を通じてフレームワークを使った分析をする体験をし、次に自団体ワークショップ講座にて、それを適応させることで知識として定着させていきます。勤務やプロボノなどで特定の自団体にて実践したいと考える方むけの講座となります。
●自団体ワークショップの様子のご紹介
5/21に開催された戦略設計力の自団体ワークショップ講座には、13名の方がご参加されました。事前課題として、戦略設計力のフレームワークである、「現状分析」、「中期計画作成シート」、「ドナーピラミッド」、「財源間のシナジー効果」、「アクションプラン」を用いて自団体を分析し提出をします。
アドバンス研修の大きな特徴は、「事前課題」と「講義」の2つで構成されていることです。事前に時間を使って分析しワークシートを作成することで、疑問に思うこと、難しく感じたところなどが顕在化されます。それを講義で受講生同士のディスカッションや講師からのフィードバックによって学びに変えていきます。
それでは講座当日の様子を紹介していきましょう。
1.ペアワーク
講座の最初は、ペアになり事前課題の内容を共有します。各受講生が作成した戦略を説明し、聞き役の受講生がフィードバックをしていきます。アドバンス研修ではこうした「相互学習」の機会が多くありますので、個々人の経験や知見が活かされます。
2.発表
受講生の中から2名の方がファンドレイジング戦略のプレゼンテーションを行いました。1人目が中小規模の報道関係の一般社団法人、2人目が海外支援のNGOと事業領域も規模も多様な内容となりました。
3.グループディスカッション
発表後、3グループに分かれて発表内容に関するディスカッションを行います。ディスカッションの間に発表者は質疑応答のために各グループを回ります。発表では聞き取ることができなかった、理事の構成や事務局体制といった組織に関することや、既存の寄付プログラムの実績や寄付者の属性、傾向といった寄付プログラムの詳細の質問など活発にやりとりがされていました。
4.講師からのフィードバック
各グループから発表者にフィードバックと共に、講師の山元様より重要なポイントの解説がありました。ファンドレイザーが戦略を作成する際の視点として、「具体的なファンドレイジング施策の成功を目指すレベル」「ファンドレイジングの目標達成を目指すレベル」「組織の持つビジョンの実現を目指すレベル」の3層があることを述べた上で、組織内でファンドレイジング戦略を決定していくためには多く場合、ビジョンのレベルまでさかのぼりコンセンサスをとっていく必要があることの解説がありました。
●受講者の反応
受講後の満足度アンケートの結果は5点満点で4.8点と非常に高いポイントとなり、以下のような前向きのコメントが多く寄せられました。
◎領域の異なる2団体の戦略を聞くことができてとても勉強になりました
◎他団体の実例から自団体の課題に気付くことが多く非常に良かったです
◎事前準備が充実するとやはり学びが深まることを実感します
●アドバンス研修を体験してみませんか?
経験から学習するスタイルで実践力を磨く、新しいスタイルの学びの場であるアドバンス研修は、「ケーススタディ」と「自団体ワークショップ」の2つで構成されており、准認定ファンドレイザー必修研修受講済の方であれば単科受講することが可能です。この記事を見て関心を持たれた方は、是非一度体験してみてください。
アドバンス研修の開催情報はこちら
また、ケーススタディの講座の様子をレポートした記事がございますので、そちらもご覧ください。ケーススタディ講座の様子はこちら
ファンドレイジング・スクールのWebページにはコンセプトやカリキュラムマップ、講師紹介など、より詳細の情報が掲載されています。こちらをご覧ください。
以上
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