「自由にあなたらしいNPOキャリアを描く」というテーマで、ワカモノ人材にインタビューする連載企画。今回が最終回です。
この連載を通じて、7人のワカモノ人材にインタビューをさせていただきました。
お一人おひとりに、岐路に立った時の悩みがあり、自らの道を歩む決意がありました。
最終回は、著者の私が連載を通じて学んだことをお伝えできればと思います。
「最後は自然にここで働こうと思えた」、これはワカモノ人材の皆さんが口を揃えて話してくださった言葉です。
ソーシャルセクターへの転身を考える際に、
皆さんたくさんの葛藤がありましたが、「最後は自然にここで働こうと思えた」と腹落ちされていました。
悩んでいても前向きで、挑戦したい気持ちの障害となるような理由に一つひとつご自身で向き合われているように見えました。
つまりやる or やらないで悩んでいるのではなく、実行に移すまでに乗り越えなくてはいけないことに対して自分なりに折り合いをつけられる人たちがワカモノ人材なのかもしれないと感じました。
企画を始めた当初は、ワカモノ人材を「心が若く、自らの理想に向け、志高く活動する方」と定義していたのですが、今は「行動している方」と端的にまとめた方がそのありのままの姿を捉えているようにも思います。
では「行動していない方」が「行動している方」になるには、どうすれば良いのでしょうか?
プロボノをやりたい人とプロボノを求めているNPOを繋いでいる団体やサービスがあります。
例えば・・
などなど、自由にNPOキャリアを描く土壌はもう整っています。
NPOキャリアにはグラデーションがあり、十人十色です。
ソーシャルセクターで働くこと=NPO法人に就職することではないと思います。
カバーもグラデーションをイメージしていました
もちろんプロボノだけが関わり方の入口でもないと思います。
寄付で参加することや、共感した活動について家族や友達に話すでも、何でも良いと思います。
「この社会課題に関わりたい!」「この団体に関わりたい!」
そんな「want」に対して素直に行動することが肝心です。
誰もがインターネットを通じて情報にアクセスできるようになった現代では、結果を出す人とそうでない人の違いは行動しかありません。
行動を起こす人の未来は明るいのです。
私は27歳でステージ4の末期ガンを経験しました。
3ヶ月の抗がん剤治療と2度の手術を経て、現在は寛解しています。
病床に臥した時、「もしもう一度生きることが許されるなら、世のため人のために仕事をしよう」と心に誓いました。
最後の手術の直前に、日本ファンドレイジング協会の研修を受けていたのですが、そこで代表理事の鵜尾雅隆さんとお話しさせていただいたことが、この連載へと結実しました。
このような素敵な機会をいただき、心から感謝しています。
もしあの研修を受けていなければ、この連載も実現しなかったことを思うと、やはり行動を起こすことの大切さを痛感します。
最後に、私の好きなRobert Frostの詩『The Road Not Taken』を引用して終わりたいと思います。
Two roads diverged in a wood, and I—
森の奥深くで道が二手に分かれていた、そして、
I took the one less traveled by,
私はまだ足跡の少ない方の道を選んだ、
And that has made all the difference.
その決心が、その後どれほど大きな違いになったことか。
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