「ファンドレイジングの実務経験を積みたい、でも何から始めたら良いか分からない・・」
「准認定ファンドレイザーの資格は取ったけど、次の一歩の踏み出し方が分からない・・」
こんな悩みをお持ちのあなたのために、ファンドレイジング・ジャーナルで、新連載が始まります。
「もっとダイレクトに、人の役に立っている実感を持てる仕事がしたい」
民間企業からNPOへ転職を考えていた当時の私も、このような悩みを持っていました。
「私は何のために、働いているのだろうか・・」
そう心に問いかけ続ける日々の中で、ひたすらインターネットで「社会貢献」「ボランティア」などのキーワードを調べていて、その過程で「ファンドレイジング」という言葉も知りました。
日本ファンドレイジング協会について知ったのもその頃で、ちょうど、その年の日本ファンドレイジング大賞を受賞していたのが、認定NPO法人かものはしプロジェクトでした。
かものはしプロジェクトの公式ホームページを見てみると、社会人インターン募集の文字が飛び込んできました。
「ここでなら、何か学ばせてもらえるかもしれない!」と考えた私は、翌日に会社へ辞表を提出し、かものはしプロジェクトの門戸を叩きました。
それから社会人インターンとして約1年ほど、主に大口寄付を開拓する仕事を担当したのち、フリーランスとして独立しました。
諸先輩方に導かれ、本当に多くの方々に支えていただき、独立から3年が経ちました。
日々仕事ができることは当たり前でなく、本当に有難いことで、感謝の気持ちで一杯です。
このように暗中模索の日々を送ってきた私だからこそ、NPOキャリアに不安を抱く方の気持ちは、痛いほどによく分かります。
ここで、あなたに質問です。
「あなたが名前を知っているNPOは、いくつありますか?」
内閣府の調査によると、NPO法人として認証されている団体は、2021年12月末時点で50,860団体にも上ります。(出典:認証・認定数の遷移ー内閣府HP)
法人格を有していない、有志で活動しているような任意団体を含めると、もっとその数は多いでしょう。
そして、NPOの多くは資金繰りや人手不足に頭を悩ませています。
ファンドレイザーを必要としているNPOもたくさんいて、ファンドレイザーとしてキャリアを積みたいと思っている人もたくさんいる。
もちろん有給の職員を雇用する体力のあるNPOであったり、あなたの興味関心のある領域で活動しているNPOであったりと、条件を限定していけば、自ずとその数は絞られるでしょう。
しかし、世の中にこれだけ多くのNPOがあるのですから、あなたの能力や才能を発揮し、思う存分活躍できる場所は必ずあります。
そこで、あなたのNPOキャリアのヒントにしていただくために、今回の連載では、NPOで主体的にキャリアを描いている若者を取材します。
ここで言う「若者」は、何も年齢が若いという一義的な意味にとどまりません。
この条件を満たしている方が対象です。
例えば、ファンドレイジングの年次カンファレンス「FRJ(ファンドレイジング・日本)」のセッションチャレンジャーとして、多様なチャレンジを多くの人たちと共有することなどを始め、主体的にファンドレイジングに参加することを試みている方を取材してご紹介したいと考えています。
「あなたがファンドレイジングに興味を持ったきっかけは何でしたか?」
「最初のアクションは何から始めましたか?」
「今後はどんな形で自身の活動を広げていきますか?」
そんな素朴な疑問から、若者を深掘りしていきます。
この記事がリリースされる頃には、もうすでに、最初のインタビューも完了しています。
ぜひ次回も、楽しみにしていただけたら嬉しいです。
また、
「私を取材してほしい!」
「この人がまさに適任!」
という方がいらっしゃいましたら、ぜひ著者のFacebookメッセンジャー、もしくは日本ファンドレイジング協会まで、お気軽にご連絡ください。
NPOキャリアの醍醐味は、各人の想いに合わせたグラデーションを付けられることと、自らの経験からも感じています。
NPOキャリアには、これと言った、分かり易い正解がありません。
解が自由すぎるがゆえに、多くの人が悩まれるのだと思います。
私もこの企画を通して、たくさんの学びを得たいと思っている若者のひとりです。
NPOへの関わり方には、さまざまな形があり、まさに十人十色です。
本企画が、あなたのNPOキャリアのきっかけになれたら、この上ない喜びです。
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