無料 投稿日:2017年11月29日

成功事例を通じてファンドレイジングの本質が体感できるFRJ2018!セッション紹介②:早瀬昇さん「寄付拡大に向けたボランティア・マネジメント~ファンドレイザーのためのA to Z~」

大澤 香織Kaori Osawa
認定ファンドレイザー
プログラム・ディレクター

全国の成功事例を通じてファンドレイジングの本質が体感できるFRJ2018。来年3月の2日間に向け、この記事では、過去大会での参加者満足度が非常に高かった人気講師による、ファンドレイジング入門者にもおすすめの 、いわゆる“王道セッション”の内容を2回にわたってご紹介しています。(第1回 徳永洋子さん http://jfra.jp/fundraisingjournal/1975/

2回目の今回は、日本ファンドレイジング協会副代表理事であり、日本NPOセンター代表理事、大阪ボランティア協会常務理事、日本ボランティアコーディネーター協会副代表理事でもいらっしゃる早瀬昇さんによるセッション【寄付拡大に向けたボランティア・マネジメント ~ファンドレイザーのためのA to Z~】(17日午後)の紹介です!

ボランティアの参加で、共感で動く多くの仲間を得る

皆さんの組織では、どのくらいボランティアが参加しているでしょうか。組織のファンドレイジング力を高める上でも、ボランティアの参画を得ることはきわめて重要です。ファンドレイジングにおけるボランティアの協力を得るための背景理解から手順までを網羅的に学べ、さらに実践事例まで知ることができるのが、早瀬さんのセッションです。

米国のボランティア・マネジメント分野の第一人者、スーザン・エリス氏の言葉を引用しながら、早瀬さんが解説くださる「NPOがボランティアの参加を得る7つの意味」には、以下のようなものがあります。

1.対価ではなく「共感」で活動する多くの仲間を得る
2.「意欲」あふれるメンバーによる民間活力の向上
3.ボランティアの持つ「多様な経験や専門性」の活用
4.「共感系財源」による財政的基盤の強化
5.多くの人の参加による「意思決定の質」向上
6.ミッションが共感で支えられ「アドボカシー力」強化
7.課題や運営を「自分事」する市民が増え、民主主義社会を実現

NPOのことをイギリス英語でVoluntary Organizationと呼ぶように、もともとNPOは「自発性」(自らの意志にもとづき、強制されていない)をその特性としています。そんなNPOにボランティアとして参画する人たちは、対価ではなく、団体のミッションに「共感」して進んで労力や知恵を提供してくれる、大切な仲間と呼ぶべき存在です。

ファンドレイジングにおけるボランティア

また、「ボランティア(労力等の無償提供)」と「寄付(金銭や物品の無償提供)」は、フィランソロピ―(社会貢献活動)の両輪であり、ボランティア活動を経験した人は寄付者となる割合が高いことも知られています(寄付白書2013)。このため、ボランティア自身が寄付者やファンドレイザーとなるなど、その存在自体が組織のファンドレイジングを促進することが期待できます。

さらに、私たちの取り組みを“他人事(ひとごと)”と見ている人々が多い中、ボランティアは、その活動を通じて悩み、苦労し、工夫し、成果をあげる中で、団体の取り組みを“自分事”だと考えるようになります。その結果、エヴァンジェリスト(伝道者)として積極的に団体の賛同者を拡大してくれる人々になります。しかも彼らの無償で取り組む姿は“私欲のない”行動として、高い訴求力を持ちます。ファンドレイジングにおけるこうしたボランティア=エヴァンジェリストの重要性も注目です。

ボランティアの特性を理解した「ボランティア・マネジメント」を!

ボランティアが組織のファンドレイジングにおいて重要であるということを押さえた上で、早瀬さんのセッションでは、そうしたボランティアの活動意欲と参加度を高めるための具体的な方法論も学ぶことができます。ボランティア・マネジメントを正しく行うことにより、ボランティアの主体的な参加が進み、組織のファンドレイジング力が高まります!

ボランティア・マネジメントを進める上でまず大切なのが、ボランティアの特性の理解です。
このボランティア・マネジメントは、活動意欲の向上と対等な協働関係を生み出す「ボランティアコーディネーション」の体系の一部です。

ボランティアコーディネーションとは、「依頼者」と「ボランティア/寄付者」の関係が、単なる依頼関係ではなく、共通の「夢・願い」(団体のミッション)への共感によって支えられていることを理解し、「対等な協働」を生み出す関係作りだそう。そうした関係づくりを具体的にどう工夫していくのかについても、セッションで深めることができます。

さて、そのような視点を持って取り組むボランティア・マネジメントの具体的手順は、①準備作業→②採用のプロセス→③活動のスタート→④活動中のサポート→⑤評価のプロセス。セッションでは、各段階について基本的な解説をいただけます。(どの段階にもこれまでの実践に基づく様々な工夫が満載です!)

さらに、ボランティアにどのような「活動」を行ってもらうかを決める「プログラム開発」では、NPO、ボランティア、受益者の3者の“ニーズ”を融合することが肝心。これは評価の基本プロセスでもありますが、しっかりとニーズアセスメントを行うことが重要となってきます。このあたりを押さえていらっしゃるのもさすがですね!

最後に、ボランティア・マネジメントの実践を通じて、ファンドレイジングが進みやすい参加型の組織作り(組織運営自体を「参加型」に構築する)のための意思決定の工夫、参加のルール、有給職員とボランティアの関係…などについても学べ、本当に盛沢山の内容が約束されています。

過去2年間、高い満足度を誇ってきた同セッションですが、早瀬さんによると来年のFRJ2018では、ボランティアの参加度が上がったことによってファンドレイジングが進んだ実践事例の解説をさらに充実するとのことです。どうぞお楽しみに!

「寄付拡大に向けたボランティア・マネジメント ~ファンドレイザーのためのA to Z~」(2018年3月18日11:20~12:40)
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【ファンドレイジング・日本2018】
2018年3月17日、18日開催 於 駒澤大学
『共感型ブレイクスルー』
▼詳細、お申込はウェブサイトを!【5000円お得】な早割は12/20まで!http://jfra.jp/frj/

【ボランティアコーディネーション力検定】
http://jvca-vcokentei.org/

 

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大澤 香織 Kaori Osawa

認定ファンドレイザー
プログラム・ディレクター

東京外国語大学外国語学部卒業、イーストアングリア大学修士課程修了(MSc in Development and Environment)。特定非営利活動法人メコン・ウォッチの中国雲南省・北京駐在スタッフを経て、2009年6月より公益財団法人トヨタ財団のプログラムオフィサーとして、助成事業の企画運営を担当。2017年5月より日本ファンドレイジング協会に出向し、遺贈寄付の推進、社会的インパクトセンター、認定ファンドレイザー資格認定制度などの業務を担当。

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