無料 投稿日:2017年8月28日

すべての人の社会貢献のプラットフォームをつくりたい -社会貢献に関心のない人に、行動してもらうために考えた「みんなの優待」とは?-

三島 理恵Rie Mishima
コミュニケーション・ディレクター

「いいね!」やシェアでNPOを無料で支援できるサービスを提供されているgooddo株式会社。この秋に、新しいサービスをスタートするという話を聞き、代表取締役の下垣さんと事業ディレクターの中村さんにお話をうかがいました。

社会貢献に関心はゼロ。でも、縁と直感で「確信」に変わった瞬間があった。

下垣代表取締役(以下、下垣さん):
gooddoを創業して、約4年。NPOや企業、ユーザーの方のおかげで、ユニークユーザーも月間40万人となり、社会貢献に関心がある層に対して、気軽に社会貢献できるサービスとして広がってきたという実感を少しずつ持ち始めました。
その一方で、社会貢献に関心がない人にも、社会貢献をしてもらいたい、そのためにはどうしたらいいのかを並行してずっと考えており、今回リリースする「みんなの優待」にたどり着きました。

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そもそもgooddoは、【すべての人の社会貢献のプラットフォームをつくる】というビジョンを持っています。

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7年前、広告会社のセプテーニで、企業のSNSの開設や運用する仕事をしていた時、マスに出す広告ではなく、SNSからの小さな発信がひとりひとりに届いたときの、社会に与える影響の大きさとその可能性に手ごたえを感じました。それがきっかけで、ソーシャルセクターとの関わりを持ちました。それまで、まったく社会貢献に関心がなかったのですが、関わると「身近で、社会にとってとても大事な役割があり、これからこういった本当に社会的にいい事業をしているところが、成長しないといけない」と感じ、思い切って、NPOでプロボノを始めました。本当に、その時の縁と直感です。プロボノを通じて、その直感が確信へと変わり、セプテーニグループの新規事業を支援する制度の後押しもあり、gooddo株式会社を立ち上げました。

誰も見てくれなかった「ボランティア新聞」を発行し続けた高校時代に、原体験があった。

中村ディレクター(以下、中村さん):
私は、実は、まだ4団体ぐらいしか使っていないパイロット事業としてgooddoのサービスを提供していた時の、ユーザーだったんです。

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私の父親は牧師で、幼いころから、自宅にはNGOの報告書やパンフレットがあり、身近にNPOや地域活動がありました。その影響もあり、幼心に、生きずらい人がいることを知っていたし、見て見ぬふりする大人を見るとカッコ悪いなと思っていて、高校時代は、ボランティアの同好会に所属していました。学年でひとりでした。みんなにも知ってほしいと思ってクラスに掲示する新聞を発行しましたが、みんな無関心で、いつもどうやったら関心をもってもらえるか、必死になっていたことを覚えています。
そのとき、妻夫木聡さんと柴咲コウさんが共演されたドラマ「オレンジデイズ」が大人気で、そのドラマは、聴覚を失った女性と男性のラブストーリーで、手話を使っていました。もしかすると、今なら関心を持ってもらえるかもしれないと思いつき、新聞で手話を紹介すると、驚くほどに反響がありました。「名前を手話でやりたい、教えてほしい」と何人もの友達からお願いされる状況。その時、無関心なのではなく、動機ときっかけ、そして自分のメリットがあれば関心をもってもらえ、行動してくれるんだ、ということを経験しました。今回のサービスを始めるにあたって、それが原体験かもしれません。

「人数」にこだわっていく。多くの人の気持ちが反映されている社会の方があったかいと思うから。

下垣さん:
日本社会は、少子化、高齢化も進み、社会課題も多様化・複雑化する中、これまでの社会システムでは、社会があまりにも脆弱になりすぎてしまいます。行政だけに頼るのではなく、NPO等が提供するサービスをもっと広げていく必要もあるし、寄付やボランティアをする人も増やしていきたいと考えています。

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そういった意味で、gooddoでは、社会貢献する人をとにかく増やしたいと思っています。「人」の数にこだわっているのは、例えば、1億円の資金を一人に寄付をしてもらうのではなく、1億人から1円ずつ寄付してもらった方が、金額は同じでも当然ながら関わっている人の数は圧倒的に多くなります。極端な例ではありますが、僕は、1億人の人の思いが反映されている社会の方が、あったかいし、安心だと思うんです。だから、一人でも多くの人に、日常の中で社会貢献をしてもらいたい、そんな思いを新しく始めるサービス「みんなの優待」に込めています。

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中村さん:
この「みんなの優待」は、ユーザーにメリットがあることをきっかけとして登録してもらいますが、困った時にはサポートを受けることができたり、自然と社会貢献できるようなサービスです。実は、「みんなの優待」では、9月20日まで、非営利団体で働いている方限定で、アンケートに答えていただける半年間無料モニターを募集しています。サポートや社会貢献の部分は、NPOのみなさんと一緒に作り上げていきたいと思っており、多くの方のご意見を聞きたいんです。なのでぜひ申し込んでいただきたいです!
https://goo.gl/mPCjGH
*モニターは、法人格のある非営利団体のスタッフ(有償・無償問わない)であれば誰でもなれる。

というと、宣伝になっちゃいますが、半年間は無料(それ以降は月額324円)で使え、企業等での福利厚生として使われている業界NO.1のベネフィット・ステーションが提供しているお得な割引優待が適用されますので、本当にお得です。普通に使っていただきたいです(笑)

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「みんなの優待」が実現したい未来

下垣さん:
「みんなの優待」で提供されるお得なサービスは、航空会社やホテル、レストラン等日常的に使えるものはもちろんのこと、育児や介護など社会的なサービスもあります。今は当事者でなくても、子どもが産まれたり、突然介護が必要になったりと、誰しもに役立つ可能性があると考えています。今後、NPOや社会的企業等が提供しているサービスもどんどん追加して充実させていきたいと思っています。また、NPOは利用者に対してイベントや寄付を案内できるようにしたく、サービスの告知・顧客獲得、イベント集客はもちろん、広報、ファンドレイジングにも活かせるサービスにもしていきたいと考えています。

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利用者にとっては、「みんなの優待」を通して、NPOを知ったり、サービスをうける受益者側の立場になったり、自分にあった社会貢献に出会えることで、社会や公共との関わるきっかけを広く作っていけるサービスにしたいと思っています。自分の住んでいる町を住みやすくすることでも、自然保全でも、規模やジャンルは人それぞれだと思うのですが、社会に対して他人事ではなく、「自分はこういう社会にしたい」と考え、行動する人がどんどん増えていくような未来を、「みんなの優待」を通して実現していきたいと考えています。

NPOで働く方限定!「みんなの優待」半年間無料モニターについて詳しく見るみんなの優待ロゴ (1)

【プロフィール】
下垣 圭介 
gooddo株式会社 代表取締役
1984年生まれ。新卒で株式会社セプテーニに入社。以後5年間ネット広告事業の営業・営業マネージャーを経験後、2010年にソーシャルメディア事業の立ち上げを行う。その経験がソーシャルグッドな領域の可能性を強く感じるきっかけとなり、2013年に新規事業として「gooddo」事業を立ち上げる。
社会貢献を誰しもにとって身近な存在にすべく、事業の拡大にまい進中。

中村 奈津 
gooddo株式会社
1988年生まれ。大学時代は教育系NPOで活動し、社会起業家と出会う中でソーシャルビジネスに携わりたいと方向性を定める。
2010年アルー株式会社(人材育成コンサルティング会社)に入社し、大手企業向け営業に従事。
2013年7月、社会貢献プラットフォーム「gooddo」のプロジェクトメンバーとして立ち上げ期から参加。

(聞き手:日本ファンドレイジング協会 三島理恵)

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Profileこの記事を書いた人

三島 理恵 Rie Mishima

コミュニケーション・ディレクター

大学卒業後、国際協力機構に勤務。2009年6月から設立スタッフとして日本ファンドレイジング協会に入職。学生時代は障害者の家族の家族関係学を研究。現在は広報やボランティアマネージメント業務を担当するコミュニケーション・ディレクター。その他に、企業、NPO、行政、国際機関などと協働で行っている寄付キャンペーン「寄付月間-Giving December-」も事務局として携わっている。

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