投稿日:2015年5月8日

世界最大のプロフェッショナルファンドレイザーを擁するCFRE(Certified Fund Raising Executive)のCEO Eva氏に聞く

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プロフィール

エヴァ・アルドリッヒ

CFRE International 会長 兼 CEO
エヴァ・アルドリッヒ氏は、ファンドレイジングのプロフェッショナルのための世界最大の資格制度を運営しているCFRE Internationalの会長兼CEOである。CFRE Internationalのファンドレイザー資格制度とは、ファンドレイザー達がフィランソロピー分野で働く上で、プロとしての能力や倫理的行動の最高レベルのスタンダードを目指すことを奨励し、その獲得をサポートすることを目的としている。 CFRE Internationalに関わる以前、アルドリッヒ氏は、世界No.1との評価のあるインディアナ大学フィランソロピーセンターでファンドレイジングスクールに属し、Giving USAの編集局長も務めた。アルドリッヒ氏は幅広いファンドレイジング誌で取り上げられ、世界のファンドレイザーのバイブルと言われるJossey-Bass出版の「Achieving Excellence in Fundraising第3版」の共同編集者でもある。

聞き手

伊藤美歩/徳永洋子

日本ファンドレイジング協会 理事

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現在、日本でも500人の資格を取ったファンドレイザーが生まれて、700人以上の人が資格にチャレンジをしようと学んでいます。

プロフェッショナルなファンドレイザーになるために、必要な要素とは何ですか?

パッションとトレーニング、この2つの組み合わせだと思います。

そもそもの動機が重要ではありますが、学び続ける必要もあります。 この2つは相互に働きかけ、ファンドレイザーを成長させてくれます。

日本では、パッションはありますが、まだまだ学び続ける意欲が伴っていない場合も見受けられます。
アメリカではファンドレイザーは豊富な知見が共有され蓄積されているように感じますが、それでも体系的に学ぶ機会があるのでしょうか?

それは個人によると思います。誰しもファンドレイザーとして生まれてくるわけではないのですから、どこかのタイミングで学んでいるのだと思います。

ただその学び方は様々な過程があります。そのほとんどを働く中で学ぶ人もいれば、「日本ファンドレイジン協会」が行うような、「ファンドレイジング大会」に参加する機会を持とうとする人、学術的な教育機会を通して学ぶ人もいます。私が感じることは、世界的に見ても、ファンドレイザーとして学ぶことと、より成長していくことにおいて、コミットメントをしていくことが秘訣となっていると感じます。

ファンドレイザーの中で多くの人は、それをファンドレイジングという枠組みの外で、気付かずに行っている人もいます。

しかし実際には、そこにファンドレイジングの基本的な知識が存在しているのです。

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彼らは変則的に、特にまとまりもなく経験しているのでしょうか?

多くのファンドレイザーはパッションが唯一の道だと認識していると思います。

パッションがファンドレイジングに対する方向性を形成し、そのパッションは、朝目を覚まさせるくらい強く頭に浮かぶでしょう。

しかし組織の中で最大限の成果を出したいと思えば、ボランティアであれ組織の統括を担う人であれ、基礎、調査方法、関係構築方法、人の動かし方を学ばなくてはなりません。また、倫理や経理の細かな知識も知っておかなくてはなりません。

なぜなら、必然的にファンドレイジングとは関係構築であり、それを経てお金がついてくるものなのです。

たまに経験の浅いファンドレイザーは、寄付者が寄付する理由を考えず、お金を第一に考えてしまうことがありますが。

資格取得した後、より実践的なファンドレイザーになるために必要なことは何でしょうか?
トレーニングだけでなく、より効果的なファンドレイザーになるためには何が必要でしょうか?

2つあります。

まずは、決して学ぶのを止めないことです。技術と、常に変化する周囲の環境の中、組織から学ぶことです。人々に強く関心を持たなくてはなりません。また、全ての寄付者や個人について理解する必要があります。

時に、ファンドレイザーとしての経験が浅い人は、人々が寄付を行う理由への注目を欠いてしまうことがあります。すべての人は少しずつ異なる動機を持っており、例えば多額の寄付をするドナーを1つのグループとして考えてみると、全ての個人は寄付をする異なる理由を持っていて、共に行動をすり合わせる個人の理由を知る必要があります。

また、どのようにドナーとコミュニケーションを行うかどうかも考えなくてはなりません。ファンドレイザーが得ようとしていることが寄付者のそれと同じであるとは限らないのです。やはり常に寄付者の視点に立つ必要があります。

寄付者の立場になることによって、考えることが大事だということですね。
訓練の後、どのよう寄付者と関係構築を行い、どのように彼らを理解するのでしょうか。

ファンドレイザーとは組織/現場と寄付者の間の関係性を構築する存在です。

組織はより良い活動を行うためにファンドレイジングを行います。一方で、寄付者は理想や目的の達成、前向きな成果を感じることを必要としています。ファンドレイザーの役割はそれらを結びつけることです。

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日本のファンドレイザーに会って、どのような印象を受けましたか?

彼らはコミットメントしていて、真剣であり、学んで資格を得ることに対しても熱意を持っていますね。
また、これまでの期間で「ファンドレイジング大会」があそこまで大きな規模になっていたことに感銘を受けました。
確実に良い風潮が日本で生じてきていると思います。

最後に、日本で出会ったファンドレイザーや、今後ファンドレイザーの資格を得て、NGOやNPO、非営利組織で活躍していく人にメッセージをお願いします。

日本には、ファンドレイジングの専門的な組織、会員中心で、新しい研修プログラムの開発に取り組んでいる「日本ファンドレイジング協会」があり、そこでは会員の個別的な成長、プロフェッショナルとしての成長の機会を提供しています。また、非営利組織セクターに対しても倫理的なファンドレイジングを啓蒙し、非常に有利な環境にあります。

また、興味を持つ人は誰でも、いつでも私達の団体「CFRE(Certified Fund Raising Executive)」のサポートを受けることもできます。ぜひそういった環境を十分に生かしてほしいと思っています。

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