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社会貢献に関する記事を日々更新しています!
日本ファンドレイジング協会(JFRA)では、本ポータルサイトの運営だけでなく、独自の「社会貢献教育プログラム」を展開しています。このプログラムは社会貢献教育ファシリテーター研修を修了された全国130人のファシリテーターの皆様と一緒に、2010年の発足以来、これまで13,000人以上の方々に学校・イベント等でお届けをしてきました。
1コマないし2コマの単科受講の可能な「寄付の教室」、「社会に貢献するワークショップ」は、2022年度だけで30を超える学校やイベントで実施し、1000人を超える参加がありました。地域特性やニーズに合わせての実施をしてきましたので、2022年の実施状況を総括してご紹介します。(3プログラムのうち「Learning by Giving(LbG)」については別の記事で詳しくご紹介します)
※横スクロールで表全体をご確認いただけます。
プログラム | 実施日時 | 地域 | 学校名・施設名・催事名 | 対象学年 | 受講者数 | ファシリテータ | 開催報告・ブログ等 |
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LbG | 6月9日~3月23日 | 東京都墨田区 | 学校・都立両国高等学校 | 高校1・2年生 | 28 | 小川・天尾・大石 | https://www.mmfe.or.jp/collaboration/1314/ |
LbGforTWO | 5月21日~7月9日 | 熊本県熊本市 | 学校・真和高等学校 | 高校1・2年生 | 13 | 大石俊輔・鈴木亜香里 | https://www.shinwa.ed.jp/kiji003224/index.html |
LbGforTWO | 5月21日~7月9日 | 熊本県熊本市 | 学校・熊本高等学校 | 高校1・2年生 | 3 | 大石俊輔・鈴木亜香里 | https://jfra.jp/ltg-portal/case/lbgft.html |
LbGforTWO | 5月21日~7月9日 | 熊本県熊本市 | 学校・尚絅高等学校 | 高校1・2年生 | 7 | 大石俊輔・鈴木亜香里 | https://jfra.jp/ltg-portal/case/lbgft.htmll |
LbG | 7月17日・18日 | 東京都西東京市 | 学校・武蔵野大学 | 大学1・2年生 | 9 | 大石(サブ:久保田) | https://jfra.jp/ltg-portal/case/musasinouni_lbg.html |
LbG | 9月15日~12月19日 | 福岡県那珂川市 | 学校・福岡女子商業高校 | 高校3年生 | 73 | 大石(サブ:久保田) | https://yashima.ac.jp/fgchs/?p=4899 |
LbG | 10月6日~1月中旬 | 大阪府枚方市 | 学校・中宮中学校 | 中学2年生 | 167 | 大石(サブ:久保田) | https://hirakata.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=2720031&date=20230203 https://hirakata.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=2720031&date=20221209 |
LbG | 2022年10月5日~3月19日 | 群馬県太田市 | 学校・ぐんま国際アカデミー中等部 | 中学1年生 | 93 | 大石(サブ:久保田) | https://npo-dna.org/230202-2/ |
寄付の教室 | 5月15日 | 山口県 | 【場所】小郡子ども食堂 | 12 | 柿沼瑞穂 | https://www.facebook.com/OGORI.MINASYOKUDO/posts/565012548589933 https://www.yamanowa1.com/about-3 |
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寄付の教室 | 5月16日 | 山口県 | 【場所】徳山高等専門学校 寄付の教室 | 30 | 船崎美智子・山田ユズ(山口大学) | https://www.tokuyama.ac.jp/news_renkei/2022/05/2022516-1.html | |
寄付の教室 | 5月29日 | 山口県 | 【場所】小郡子ども食堂 | 10 | 柿沼瑞穂 | https://www.saporant.jp/events/event/90409/ | |
寄付の教室 | 6/3・6/10 | 山口県 | 【場所】山口県桜が丘高等学校 | 137 | 柿沼瑞穂 | https://yama.minato-yamaguchi.co.jp/e-yama/articles/44352 | |
寄付の教室 | 7月26日 | 山口県 | 【場所】あっと児童クラブ(放課後児童クラブ)山口児童館(山口市下竪小路) | 22 | 柿沼瑞穂 | ||
寄付の教室 | 8月9日 | 山口県 | 【場所】山口県立大学 看護栄養学部「地域共生演習」B棟202・204(山口市桜畠) | 24 | 船崎美智子 | ||
寄付の教室 | 10月12日 | 山口県 | 【場所】梅光学院大学(下関市向洋町1-1-1) | 74 | 船崎美智子 | ||
寄付の教室 | 10月18日 | 山口県 | 【場所】 晃英館中学校(周南市徳山5626-1) | 30 | 柿沼瑞穂 | 【周南市】県内初、中学で「寄付の教室」 晃英館中生がNPO支援考える (shinshunan.co.jp) https://www.shinshunan.co.jp/news/local/shunan/202210/019718.html |
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寄付の教室 | 1月17日 | 山口県 | 【場所】 宇部フロンティア大学 | 15 | 船崎美智子 | ||
寄付の教室 | 1月26日 | 山口県 | 場所】 山口大学 | 30 | 船崎美智子 | ||
寄付の教室 | 9月6日 | 長野県 | 東京都市大学塩尻高等学校 | 40 | 大塚佳織、戸井田由奈 | https://www.tcu-shiojiri.ed.jp/information/2022/09/post-273.php https://nagacle.net/topics-6505/ |
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寄付の教室 | 11月2日 | 神奈川 | 学校・神奈川県立二俣川看護福祉高等学校 | 30 | 橋爪智子 | ||
寄付の教室 | 11月17日 | 神奈川 | 学校・鶴見総合高校 | 5 | 須田洋平 | ||
寄付の教室 | 11月22日 | 高知 | 学校・土佐塾中学校 | 中学2年生 | 20 | 北川力 | https://jfra.jp/ltg-portal/case/kifu-no-kyositsu-in-kochi.html |
寄付の教室 | 11月23日 | 高知 | イベント・高知市市民活動サポートセンター | 高校生 | 20 | 東森歩 | https://kochi-saposen.net/116122 |
寄付の教室 | 11月23日 | 高知 | イベント・高知市市民活動サポートセンター | 大人 | 10 | 尾崎智仁 | |
寄付の教室 | 11月23日 | 高知 | イベント・高知市市民活動サポートセンター | 小学生~大人 | 10 | 矢田敦之 | |
社会に貢献するワークショップ | 12月8日 | 東京都 | 学校・東京都立稔ヶ丘高校 | 240 | 田村雅人、中上紳一郎、千田恵子、大須賀恵子、後藤慎哉、天尾美花、島村健太、佐藤友則 | ||
寄付の教室 | 12月20日 | 東北(オンライン) | イベント・東北チャプター | 20 | 石渡賢大 | https://jfra.jp/ltg-portal/case/kifu-no-kyositsu-in-tohoku.html | |
寄付の教室 | 1月12日 | 北海道 | 20 | 高橋優介 | |||
寄付の教室 | 6月18日 | 福岡県・北九州市 | 学校・折尾愛真高等学校(菅恒弘氏) | 30 | (菅恒弘氏) | https://www.facebook.com/ikikatanodesign/posts/pfbid0dn6i2Yx2ibNWjRXrxrXw2JcMq7YtdNCfwSfuBvsiSwLKvyR8VysL7FF1u2VMA6q3l |
2010年12月に初めて埼玉県の市立富士見中学校で「寄付の教室」を提供してから、延べ約13,000人・約430の教室へ、社会貢献教育を届けることができました。
2022年度、非常に特徴的だった点がいくつかあります。
1) 山口県で「寄付の教室」の実施自体に、寄付付き商品の寄付のご提供
2) 社会に貢献するワークショップの実施の増
3) 県や市町村との協働や後援事例、中間支援組織での実施の増
4) オンラインでの実施
1) 山口県で「寄付の教室」の実施自体に、寄付付き商品の寄付のご提供
2022年、実施件数、提供人数が顕著だったのが山口県です。実施に際し、パンの売り上げの3%の寄付のご提供がありました。この寄付は実際に各回の「寄付の教室」のプログラムで選ばれた、団体に寄付されました。2023年5月以降、山口県では、大学、高校などの学校現場、子ども食堂やイベントといった様々な形式で10回の教室が実施されました。
2) 社会に貢献するワークショップの実施の増
2010年に「寄付の教室」が始まり、次いで「社会に貢献するワークショップ」「LbG」が始まりました。これまでの実施件数自体は「寄付の教室」が8割を超えており、社会貢献教育プログラムの主たるプログラムとして提供をしてきています。
そんな中で、「社会に貢献するワークショップ」のニーズが高まっています。現在、13,000人の受講者のうち、実に2割が社会に貢献するワークショップの受講者です。
この後でも触れますが、社会貢献教育プログラムは東京都の高校生のための自立支援プログラムに登録しており、年間で毎年3~5校程度の実施があり、ほとんどの学校が「社会に貢献するワークショップ」を選択しています。
社会貢献教育プログラムは1件当たりの受講者平均は65人(2クラス)なので、6~8クラスで学年全体での実施がされる、1件あたりの受講者数が多いのが特徴である東京都での実施が、受講者数を押し上げているのは顕著ですが、昨年は、秋田・高知でも実施があり、今年度は大阪でも実施が検討されています。
ここ数年、「様々な社会課題の中で、関心のあるものを見つける」、「他の人がどんな課題意識を持っているかを相互に知る」直接的に寄付先を選ぶ前に、関心のあるものを見つける、知る、その中で寄付や自身が出来ることを見つけていくというプログラムへのニーズが高まっていることを感じます。
3)県や市町村との協働や後援事例、中間支援組織での実施の増
前述の通り、東京都では教育庁の登録プログラムの一つとして実施をしています。このほか、山口県、神奈川県でも県の協同事業として実施を推進いただきました。社会貢献やNPOを担当する課での協働のほか、長野県、高知県では複数名のファシリテーターが所属する中間支援組織自体が実施の窓口としてプログラムを実施していただいています。
また、目黒区や横手市では学校現場を統括する教育委員会の後援や連携事業として、学校現場で実施をしてきました。2023年度も、新たに複数の都道府県で教育委員会との連携を模索しています。
4) オンラインでの実施
学校現場での実施が多様化する一方、2022年に顕著だったのはオンラインでの実施でした。これまでも、イベントでの実施事例はあったものの、なかなか一般の方の参加の機会は多くありませんでした。2022年以降はオンライン会議ツールを使った開催が何度かあり、学生だけでなく、大人の方が、寄付先を選ぶ体験をする、この体験をどう活かすかをディスカッションの機会としても活用されました。千葉県、東北地域、あるいはエリアフリーの機会を作り、参加した方からは、「普段寄付のことを考えたり、自身も寄付をするのに、なぜ寄付をするか、なぜ選んだかなどをお互いに話す機会は意外になかった、お互いの視点を知った」などの感想が上がりました。
今年度はビジネススクールでの自主勉強会での実施なども企画として挙がっており、プログラムの実施が多様化しました。
今年度も既に地域やテーマの特性に応じたプログラムの実施の検討が上がっています。また、これまでに、23の都道府県でお届けしてきた社会貢献教育プログラムが、新たなエリアでの実施の検討が進んでいます。また、23年度に始まった新たな取り組みである、カードゲーム「from Me」と併せての実施の計画も続々と挙がっています。寄付への関心、寄付に付随して社会貢献、あるいはお金の使い方や何を大事にするかなど寄付を取り巻く環境の中でどう考えるかといった関心が高まっています。
23年度も、多くのファシリテーター、教員、地域の方々と連携しながら、新しい事例を作っていきたいと思っています。ぜひご関心のある方はお声がけください!
一緒に、この取り組みを全国へと広げていきましょう。
プログラムの共同実施や、学校での導入など
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