これまでに全国49地域、120校以上の学校で
社会貢献教育のプログラムが実施されました
日本ファンドレイジング協会
これは、異なる文化・社会的背景を持つ2つのグループ間による交流・対話を通して、寄付先を決定するLearning by Giving(LbG)の発展型プログラムです。
従来のLbGの発展形として、"for Two"として異なる文化・社会背景を持つグループ間による対話をプログラムに取り入れることで、「新しい観点で寄付・社会貢献を捉え直すことや、自分たちの持っている価値観を改めて見つめ直すきっかけ」とすることを目的に行われました。
ねらい |
・学生が社会問題について自ら調べ、寄付先を決定して実際に寄付することによって社会貢献や寄付について考える機会とすること ・上記に加え、異なるバックグラウンドをもつグループ間の対話を通じて、新しい視点から寄付・社会貢献を捉え直し、自らの価値観を見つめ直す |
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対象生徒 |
【日本】 真和高校 13名 熊本高校 3名 尚絅高校 7名 【ミャンマー】 タンボジ寮生 14名 合計:41名 |
対象学年 |
高校1年生~2年生 |
期間 | 5月21日~7月9日 (全8回) |
実施方式 |
状況に合わせてオンラインと対面を併用して行われた。また、日本とミャンマーの対話は通訳を通して行われた。 日本とミャンマーの対話:オンライン 各国ごとの対話:対面 |
1限:自己紹介・アイスブレイク | 参加者が互いの自己紹介を行い、日本とミャンマーの文化交流を行った。 |
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2限:ミャンマーについて・寄付、社会貢献とは | ミャンマーで活動するNPO職員がミャンマーの歴史や文化的背景を説明したのち、それぞれの考える社会貢献や身の回りの社会貢献について考えた。 |
3限:NPOとは |
NPOは何をやっている団体で、なぜ必要なのかを、それぞれの国の例を通してディスカッションを行った。 |
4限:NPO提示・対話 |
以下の支援先NPOの候補の担当者の方々がプレゼンを行いました。 【支援候補NPO】
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5限:評価軸の設定 |
学生が各NPOの発表で学んだことを共有したのち、支援先を決める際の評価軸について話し合いを行った。 【日本側の評価軸】
【ミャンマー側の評価軸】 1. 誰のための支援なのか
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6限:寄付先決定の対話 | 学生が前回の授業で決めた評価軸に則って寄付先を決めるための対話を行いました。今回のLearning by Givingでは日本とミャンマーのそれぞれが寄付先を選んだ。 |
7限:発表準備 |
生徒がそれぞれのグループに分かれて発表の準備を行いました。日本とミャンマーはそれぞれ以下の視点から発表の準備を行った。 【視点】 寄付先を決めた理由と議論の変化 団体が生み出すと考えられる価値 私たちにとって「寄付・社会貢献」とは LbGの経験をどのように活かしていくのか |
8限:発表 | 生徒による最終的な寄付先NPOの発表、議論のプロセスや得られた学びについて発表をした。また、このイベントはオープンな場として、LbGに関心のある教員や一般参加者などもオンラインで参加できるようにした。 【支援先NPO】 日本:ミャンマー ファミリークリニックと菜園の会 |
今回のLearning by Giving for Twoは従来のLbGに「for Two」の要素を追加することによって、異なる社会・文化的背景を持つ生徒による対話を通じて新たな視点で社会貢献や寄付を見つめ直す機会になりました。また、今回は熊本とミャンマーでしたが、それ以外の組み合わせによる対話も実現したら非常に興味深いものになりそうです!
以前行われた通常版のLearning by Givingについてはこちらをご参照ください!
今回のLearning by Giving for Twoに参加した生徒へのインタビューも併せてご参照ください!