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社会貢献教育ジャーナル

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社会貢献チャレンジ

学生たちの取り組み紹介【障がい者雇用×ビネガードリンクで新たなムーブメントをつくる!】障碍者の雇用問題を解決するため、ビジネスコンテストに参加!

はじめに

みなさんこんにちは!学生ライターのはるかです!今回は、私自身の取り組みについて紹介します。

2021年1月から2022年5月まで、Hult Prizeというビジネスコンテストに大学の友人3名と参加しました!
HultPrizeとは、社会企業家が競い合う、学生向けビジネスコンテストです。毎年、テーマとなる社会課題が発表され、参加者はその課題を解決するための事業プランを作成します。現在は121カ国から100万人を超える若者が参加しています。今年のテーマは「
“Getting the World Back to Work,” 新型コロナウィルスの影響で職を失う人が急増した現代社会において、2024年までに新たに2,000人分の雇用機会を創出する」がテーマでした。

私自身は、MISというサークルでミャンマーの社会課題について取り組むまさしという友達に誘われ、参加することを決めました!

なぜ障がい者雇用?取り組みを始めたきっかけ

「〝Getting the World Back to Work,” 新型コロナウィルスの影響で職を失う人が急増した現代社会において、2024年までに新たに2,000人分の雇用機会を創出する」

というテーマのもと、私たちが着目したのは、障がいを持つ方の雇用問題についてでした。

なぜ障がい者雇用に着目したのか、そこには私のささいな経験が元でした。


私が高校2年の修学旅行で、島の小さな蕎麦屋さんに職業体験に行ったときに、精神に障がいを持つ方が働いていました。でも、障がいがあるから、といって特別に何か他の従業員の方と変わったことはせずに、イキイキと働いておられました。そこの蕎麦屋の店長は私に、「どんな個性があっても、違っていても、みんな同じようにやりがいをもって働ける」んだよと教えてくれました。

その時私は、障がいがあるから「できない」ではなくて、「できること」に目を向けて一緒に働いている姿がとても心に残りました。


しかし最近、友達と鎌倉に遊びに行った時のことです。視覚に障害があり杖をついて歩いておられる方が鎌倉駅の近くで困っておられる様子でした。その時に私はすぐに声をかけて、行きたい道に腕を組んで案内したのですが、その時一緒にいた友達に「すごいね、そんな風にできて」と言われました。私は、その言葉が心に残ってしまいました。私にとっては「困っている人がいたら助けるのは当たり前」という考えで「すごい」ことでもなんでもありませんでした。しかし、友達から見ればそれは、障がいを持つ人を助けた「すごい」ことだったのです。


このことを話して障がい者の方に対する社会の偏見、について疑問を持っている自分に気付きました。そこで、今回のテーマに沿って考えても、「もともと職に就くことが困難だった障がい者の方たちは、コロナ禍によってさらに仕事を見つけることが困難になっている」という課題に直面し、ここに向けてアプローチすることを決めました。


そこで、障がい者雇用について理解を深めるため、視覚に障害を持つ方2人にヒアリングを実施したり、「手話カフェ」という聴覚障がいの方が働くスターバックスの店舗に実際に訪問したりしました。実際にお話を聞くと、やはり障がいを持つ方が仕事を探すことは困難で、そもそも選べる職種の選択肢がないなど、雇用に関する様々な問題が明らかになりました。

手話カフェ訪問の際の写真

障がいを持つ方の雇用問題を解決する、私たちのビジネスプラン

そこで私たちが立てたビジネスプランが、「ビネガードリンクで障がい者就労を支援する」というものです。みなさんは、レモネードスタンド活動を知っていますか?レモネードスタンド活動とは、がんと戦うアメリカの少女が、同じ病気と闘う友達との別れを経験していく中で、「レモネードスタンドでお金を集めて、がんと戦う子供たちを助ける治療法を見つけてもらおう!」と自宅の庭でレモネードスタンドを開き、集まったお金を病院に寄付することを始めました。

この活動は全米に報道されて多くの募金が集められました。そしてレモネードスタンドは日本でも社会貢献活動として徐々に広まり、学校の文化祭や地域のお祭り、企業のイベントなどでおいしいレモネードが提供されてそこで集まった募金は小児がんの研究支援に活用されています。
私たちはこのようなムーブメントを、障がい者就労の問題と掛け合わせて起こしたいと考えました。以下がビジネスプランの概要です!


ビジネスプラン:「障がい者雇用=ビネガードリンク」という新たなムーブメントを創出し、障がい者雇用を促進する



課題

①健常者と比較した場合、障害者の就業があまり進んでいないこと

②健常者と比較した場合、障害者の給与が非常に少ないこと


ビジネスモデル

・実際にカフェを経営し、自社のカフェ内で障がいを持つ方にやりがいをもって働いていただく。障がいを持つ方もそうでない方も、1つの空間に集まり、「心地いい」と思える空間の提供をする。

・ビネガードリンクの製造から販売まで着手する。すべての労働者を正規雇用で雇用し、適切な賃金を支払う

・カフェでの売り上げの一部は障がい者就労支援に寄付。


活動理念:私たちの活動理念は、障がいを持つ方と健常者のキョリを近づけることです。

障がいを持つ方と健常者が接する機会を増やし、社会全体で理解を深めます。そして、障がい者インクルージョンから広がる誰もが活躍できる社会を目指します。

4カ月間障がい者雇用に向き合ってみて

正直、このビジネスコンテストに参加するのを決めたのも、メンバーのみんなが面白い取り組みや活動をしている人たちばかりで、このメンバーなら全力で取り組んだら何かできるんじゃないかというくらいの気持ちでした。でも、障がいを持つ方の雇用問題に取り組むことが決まって、障がいを持つ方の事について色々と調査を進めると、新しく学ぶことばかりでした。同じように障がい者の就労に取り組んでいる企業があったり、政府が作った障がい者就労支援マークの存在を知ったりと、私たちの知らない世界がたくさんありました。障がい者の雇用問題や障がいを持つ方が生きにくい社会になっているということは、何となくわかってはいたけれども、この取り組みをするまでは当事者でもない私にとっては「他人事」としか思えていなかったのだと思います。それが、当事者の方とお話をしたり、チームでもたくさん調べることで、何よりも私たちにとって、身近な問題の一つとして捉えることができるようになりました。


もちろん、発表は英語・ビジネスプランだけでなく収支計算や競合比較もしなければいけないなど、ビジネスをしたことのない私たちにとって、ハードルの高いこともたくさんありました。授業の取り組みではなく完全に有志として実施したので、ビジネスプランが全く決まらず挫折しそうになったこともありました。しかし、最後までやり遂げられたときの達成感はとても大きかったです。


他大学・他国の学生たちも同じようにビジネスプランを考えてきており、そんな同世代の若者たちのアイデアにも刺激を受けました。また、プラン内容だけでなく発表形態やもう実際に事業をしている学生もいるということを知り、自分たちが持つ可能生の大きさにも気付かされました。


このように、私はささいなきっかけから、非常に多くのことを学ぶことができました。ちょっと大変かなと思うことでも、トライした先には面白いことっていっぱいあるんだと思います。私はこれからも、「やってみたい」「いいな」と思ったことには、どんどんとチャレンジしてみようと思っています!

おわりに

いかがでしたでしょうか。

「自分で何か新しい行動を起こしたい!」「ちょっとチャレンジしてみたいな」そんな風に思っていただけたら幸いです。


最後に、そんな「新しい行動」を起こしてみたい人への宣伝です。

私がコミュニティマネージャーを務める、社会貢献チャレンジコミュニティというものがあります!ここには、「社会貢献に少し興味を持ったけど、何も行動を起こせていない」という学生さんたちの背中を押すために、イベントの企画や企業やNPOなど大人を巻き込んだ個別チームでの活動などを実施しているコミュニティがあります!もし興味のある方がいらっしゃいましたら、以下のPDFをご覧ください!オープンチャットはだれでも入会可能です!


こちらのコミュニティメンバーの自発的な活動や、日々の活動については以下をご覧ください!

「社会貢献チャレンジ」2021年度の活動についてはこちら
学生の自発的な行動についての事例はこちら

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