• TOP

  • 社会貢献教育の事例

    社会貢献教育ポータルとは

  • 社会貢献教育の事例

    社会貢献教育の事例

    全国の実践者たちによる
    社会貢献教育の事例を紹介します。

  • 社会貢献教育ジャーナル

    社会貢献教育ジャーナル

    授業の動画や実践者インタビューなど、
    さまざまな特集コンテンツ。

  • 社会貢献教育の事例

    社会貢献教育を実践する

    • プログラムを知る

      プログラムを知る

    • シェア教材

      シェア教材

    • 実践者紹介

      実践者紹介

  • 社会貢献教育ポータルとは

    社会貢献教育ポータルとは

  • お知らせ

    お知らせ

  • お問い合わせ

    お問い合わせ

社会貢献教育ジャーナル

特集やコラム、実践者へのインタビューなど
社会貢献に関する記事を日々更新しています!

インタビュー

高校生ファシリテーターに聞く

「伝える」ことで広がった世界――高校生ファシリテーター2人の成長物語

社会貢献教育プログラム「寄付の教室」で、ファシリテーターとして登壇した高校生2人にお話を伺いました。
「伝える」ことの難しさや、実際にやってみて感じた楽しさ、そしてその経験を通して見えてきた自分自身の変化――。
初めての挑戦を振り返りながら語ってくれました。
「伝える」ことで広がった世界――高校生ファシリテーター2人の成長物語

  • インタビュイー

●津田 かのん 高校3年生/社会貢献教育ファシリテーター 

202412月に高校生で初めて社会貢献教育ファシリテーター認定取得

 

●矢野 祥太郎 高校3年生/社会貢献教育ファシリテーター

卒業した小学校で、OB企画講座として「寄付の教室」を実施

  • インタビュアー
    ●小川 まき  日本ファンドレイジング協会 オフィサー/インタビュアー

はじめての英語ファシリテーション、小さな子どもたちとの対話

小川:津田さんは、英語版の「寄付の教室」にも挑戦されましたよね。当日のこと、印象に残っていることはありますか?

津田さん:そうですね。最初はとにかく緊張していて、台本に頼りきりでした。でも途中からは、あえて台本を見るのをやめて、拙くても目を見て伝えようって切り替えることができて。それが自分でもよかったなと思っています。

小川:小学生とのやりとりはいかがでした?

津田さん:低学年の子が多くて、「どう思う?」って問いかけながら進めたら、すごく素直に反応してくれて。たとえば「鳥が好きだから鳥の団体がいい」っていう子がいたり、「同じ年の子を助けたいからチョコの団体がいい」って言った子もいて、その影響で意見を変える子もいたんです。そういう変化を見るのがすごく楽しかったです。

【プログラム概要】 「寄付の教室」小学校低学年向けのイベントとして実施
日時:2024年12月19日  会場:GURUGURU LAUNDRY(渋谷区) 

はじめての英語ファシリテーション、小さな子どもたちとの対話

対話が「正解探し」から「価値観の共有」に変わった瞬間

小川:矢野さんは、ご自身で出身校の先生に出前授業を企画・提案して場づくりもされたと伺いました。OBとしての実施で緊張される部分もあったと思いますが、如何でしたか?

矢野さん:小学校6年生を対象にやったんですが、意外とみんな真剣に聞いてくれてびっくりしました。最初は「どの団体が正解か」みたいに考えてた子どもたちが、途中から「自分が大事にしたいことは何か」って意見を言い合う場に変わっていったのが印象的でした。

小川:そこに持っていけたのは素晴らしいですね。私もその場で拝見していて、矢野さんが「小学校6年生の彼らならきっと伝わると思っていました」と話していたのが印象に残っています。

矢野さん:ありがとうございます。自分の価値観を言葉にしてぶつけ合える場になったのは、うまく導けたなと思います。

【プログラム概要】 「寄付の教室」小学校6年生2クラスの授業として実施
日時:2025年6月6日  会場:文教大学付属小学校(大田区) 

対話が「正解探し」から「価値観の共有」に変わった瞬間

伝えることの難しさ、でもやってみると「面白い」

小川:お二人とも、ファシリテーターとしてプログラムを実施されましたが、実際に「伝える」立場になってみて、準備や進行の中で難しさを感じたことはありましたか?

矢野さん:時間配分が難しかったですね。どこまで伝えて、どこを削るか。こっちは伝えたいことが多くなりがちなので、ちゃんと「届ける」ことに集中しないと伝わらないなと感じました。

津田さん:わかります。私も最初の頃は、子どもたちの反応にどう受け止めて返せばいいのか戸惑うことがありました。ある時、「犬が100匹捨てられていたらどうする?」という問いに対して、「大丈夫、私お金持ちだから(飼えるよ)。」と答えた子がいて。驚きましたが、その発想やその後のやりとりがとても印象的でした。

小川:そんなやり取りがあったんですね。まさに肝になる問いかけで、子どもたちの反応が想像を超えてくると驚かされますよね。そうした反応を受け止めながら進められたのは素晴らしいです。「教える」というより、一緒に考える時間を作れるのも、ファシリテーターならではの魅力であり、面白さだと思います。

きっかけは違っても、思いは同じ

小川:改めて、ファシリテーター資格を取得されたことについても聞いていきたいと思いますが、お二人は、もともとこういった活動に関心があったんですか?

津田さん:私は小学生の頃から母に連れられて寄付イベントに参加していて。でも同年代がいないことに気づいて、「だったら自分がやろう」と思ってイラストコンテストを企画したのがきっかけです。

矢野さん:僕は津田さんに誘われて参加したのがきっかけで、それまで寄付に興味があったわけじゃなかったです。正直、「何それ?」って思ってました。でもやってみたら意外と面白くて。講習も、いろんな世代の人と一緒に受けられて刺激になりました。

小川:基礎研修では、NPO所属の方、会社員の方、先生といった多様な社会人の方に交じって、高校生4人で受けて下さったんですよね。一緒に受けたみなさんからも、積極的なワークへの取り組み姿勢や、相互の学びあいがとても刺激的で幸せな時間だったとチェックアウトでお話が出ていたのを思い出します。

きっかけは違っても、思いは同じ

高校生だからできることがある

小川:ファシリテーターとして、あるいはこの経験を活かして、今後やってみたいことはありますか?

津田さん:もっと寄付の教室をやっていきたいです。保育園でやったとき、終わったあとに子どもたちが自分から寄付の声かけをしてくれたと聞いて、すごくうれしかったです。

矢野さん:僕は寄付に限らず、「どうすれば人が動くか」「社会が良くなるか」っていう制度や仕組みに興味があります。だから「寄付の教室」も、その研究の一環としても価値ある活動だと思ってます。これからもできれば続けていきたいです。

最後に、同世代へのメッセージ

津田さん:寄付って聞くと、すごく立派なことをしないといけない気がして、ハードル高く感じるかもしれません。でも、小さなことからでも十分。私もそうだったので、ぜひ気軽に一歩踏み出してみてほしいです。

矢野さん:僕は、準備も含めて「伝える」という体験そのものに価値があると思いました。寄付の教室はその一つの場にすぎませんが、誰かに伝えたい思いがあるなら、ぜひ挑戦してほしいです。

最後に、同世代へのメッセージ

<社会貢献教育プログラムについて>

日本ファンドレイジング協会では、2010年より社会貢献教育プログラムを提供しています。
本プログラムには「寄付の教室」「社会に貢献するワークショップ」「Learning by Giving」の3つがあり、これまで全国で小学生から大学生までの16,000人以上が参加しています。
各プログラムは、研修を修了し資格認定を受けた全国150名以上のファシリテーターによって実施されており、2024年には初めて高校生ファシリテーターも誕生しました。

社会貢献教育事業 https://jfra.jp/ltg/
一覧に戻る

プログラムの共同実施や、学校での導入など
協働をご希望の方へ

まずはお問い合わせください

関連事例
  • 【教員版LbG研修開催レポート!】夏の集合研修 Day1 〜「体感する」〜
    社会貢献チャレンジ

    【教員版LbG研修開催レポート!】夏の集合研修 Day1 〜「体感する」〜

    • 重要なお知らせ
    • Learning by Giving
  • 教員版Learning by Giving研修、2023年度もスタートしました!
    社会貢献チャレンジ

    教員版Learning by Giving研修、2023年度もスタートしました!

    • 重要なお知らせ
    • Learning by Giving
  • NYLC: A Leading Service-Learning Provider
    社会貢献チャレンジ

    NYLC: A Leading Service-Learning Provide...

    • 小学校
    • 学校外
    • 中学校
    • 高校
    • グローバル
    • NPO
    • 地域貢献
    • SDGs
  • NYLCに英語でインタビューしてみた!
    社会貢献チャレンジ

    NYLCに英語でインタビューしてみた!

    • 小学校
    • 学校外
    • 中学校
    • 高校
    • グローバル
    • NPO
    • 地域貢献
    • SDGs