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岡山学芸館高等学校の課題研究の取り組みについて第1弾です。
岡山学芸館では、2年次の生徒たちが課題研究の授業としてゼミ活動に取り組みます。
今回取材を行ったのは、まちづくり・地域活性化に取り組む地域活性化ゼミの活動です!
今年度は、ユース層が参加して地域を盛り上げられるイベント「五福フォトコンテスト」を企画・実行しました。
関西湾岸SDGsチャレンジというプログラムで、卒業生である甲南大学の生徒と協力し、活動を実施してきました。
今回は、岡山学芸館高校2年生で、ゼミ内でリーダーをする黒田さんと、岡山学芸館高校の卒業生で、現在甲南大学2年生、大学生リーダーの山里さんに取材しました。
はるか:
【質問】皆さんが「五福フォトコン」をはじめとしたゼミの活動に参加することになったきっかけは何ですか?
黒田さん:私は去年のゼミの活動にお手伝いとして参加したことがきっかけでした。先生に「こんな活動があるからやってみたら?」と背中を押され、チャレンジしてみました。もともと地域活性化に興味があったわけではなく、五福通りのことも高校の近くにはあるけど知りませんでした。でも、そのイベントが楽しくて、今後も何か関われたらいいなくらいの気持ちでゼミには入りました。
山里さん:私が高校にいたころは、ゼミとしての活動はなく、部活動の一環として地域活性化に取り組んでいました。その時の顧問である先生が部活動の活動を引き継いでゼミを開講したという経緯があります。
部活に入ったきっかけは、入学したときに出来た仲のいい友達が入ると言っていたので入部しました。ちょっとだけインターアクトクラブの活動に興味はあったんですけど、本当に純粋なきっかけで入りましたね。
そんな気持ちで始めた部活動でしたが、楽しい思い出がたくさんできました。
もともと私は自分に全く自信がなくて。いつも友達の後ろをついていくような子でした。でも、インターアクトクラブで3年生の時最後の活動として、あるコンテストにエントリーしたら、まさかの入賞で。大学教授の前で自分の活動をプレゼンしたときに、はじめて人に認められたっていう自信が付きました。そこから、自分がもっともっと活躍できる場所に行きたいって思えるようになりました。今回は、五福通りの活性化やフォトコンテストを実施していますが、このイベントが始まる前にも2つほど地域活性化のイベントに取り組んだりもしました。
はるか:
【質問】山里さんや黒田さんが行う、「五福フォトコンテスト」には、地域の人と連携して、様々な取り組みを行ってきたと伺いました。色々な人と連携する中で、良かったなと思ったこと、感じたことなどはありますか?
山里さん:8月にあるフィールドワークで調査をしていたのですが、その時に関わってくださった公民館の館長の言葉がすごく心に残っています。「学生の皆さんが『やってみたい!』と思ったことなら、私たちは何でも応援します。」と何度も伝えてくださいました。外部の人ってやっぱり受け入れられにくい部分があるじゃないですか。でも、はじめてそんな風に応援してくださって一緒に協力してくださる姿勢を見せてくださったことで、あったかいなあと思いました。
黒田さん:山里さんたちのような、大学生の人たちと連携して取り組みが行えているということも、貴重な体験でした。大学生の先輩たちがいると、意見がどんどん出てきたり、リードしてくださったりして、どんどんと進んでいくなあと感じます。甲南大学に訪問した時には、活動以外にも大学生活のことなど雑談もたくさんできて、タメになるお話ばかりでした。そんな活動があるからとっても楽しいです。
山里さん:私の高校時代の友人も、活動をとっても応援してくれています。SNSを通して発信してほしいとお願いをしたときには、たくさんの友達が「いいよー!!」と快く引き受けてくれて、とても嬉しかったです。高校時代のつながりが今でもずっと続いているのもいいところだと思います。
はるか:
【質問】活動に取り組む中で特に難しかったところや、工夫したポイントはありますか?
山里さん:もともとイベントをするにあたって、五福通りの課題を考える中で、高校時代に集めたアンケートを見直すと、五福通りの認知度が低いという課題を発見しました。そこから、五福通りの認知度向上としてイベントを企画してきました。SNSを活用することで、遠方の人にも知ってもらうきっかけになると考えました。また、フォトコンテストを行うことになったのも、地元の高校生が実際に五福通りを訪れる機会やきっかけ作りのために考えました。
黒田さん:でも、SNSの発信がすごく難しくて。自分たちでも実際に現地をたくさん訪問して、その時の写真を上げたり、とにかく何かやってみるようにしています。高校生にもっと閲覧してもらうために、五福通りの調査以外にも高校内でSNSを活用している時間の調査を行い、もっとも見ている人が多い時間帯にアップするなど、色々と工夫して行っています。
私も、もともと五福通りを知らなくて、本当に近くに住んでいる人しか知らない、といった印象でした。でも実際にいってみるとすごくいい場所で、もっといろんな人に知ってもらいたいので試行錯誤しています。
はるか:最後に皆さんから、メッセージをお願いします。
黒田さん:このゼミで活動して、実際に住んでいたら分からないかもしれないけれど、自分の住んでいる町や地元には、他の場所にはない特別なところが絶対あるんだと気付きました。だから、住んでいる町についてまずはもっと知ることが大事なんだと気付くことができました。たくさんまちを訪問して、人と関わったりする中で、きっと魅力に気付けるんだと実感しました。
山里さん:五福フォトコンテストには、是非多くの応募が集まってほしいですね。そして、「五福通り」という名前だけでもまずは知ってもらって、地元の人たちや高校生が、遊びに行ったり写真を撮りに行ける場所になってほしいなと強く思っています。
授業でのゼミ活動を通して、お二人はもっと地域に貢献したい、と気持ちを伝えてくれました。地域の人や大学生など様々な人と関わることで、活動がどんどんと大きくなっていったのだと思います。
お二人をはじめとする、岡山学芸館高校地域活性化ゼミと甲南大学の生徒で結成された「岡山チーム」は、先日行われた関西湾岸SDGsチャレンジで優秀賞を収められました。
地元の活性化に対して、心から「楽しい」と思いながら活動をしている姿がとても印象に残りました。
今後、岡山学芸館高校地域活性化ゼミでは、対面型のイベントを企画するなど、さらにパワーアップした企画を考案中です。これからも活動が見逃せませんね!
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