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事例

これまでに全国49地域、120校以上の学校で
社会貢献教育のプログラムが実施されました

「輝け★里山SDGsフェス2023」東柿生小学校~地域資源の竹から探究する~

はじめに

 今回は地域資源でもある里山にて探究活動に積極的に取り組んでいる東柿生小学校の事例の紹介です。1年間を通して里山を学び、11月には里山SDGsフェスとして、生徒が自ら考え、決めていった体験を披露します。

 1つ目の探究は「里山を支えている人との関わり、SDGs」、2つ目の探究は「竹の魅力を生かして、里山の魅力を伝える」、3つ目の探究は「里山を繋げていく」という順を追って、小学生でもできるカリキュラムが設定されています。めざす子どもの姿は、里山や里山を支えている人に関わることで里山を知り、SDGsを関連付けて考え、里山の魅力を発信することで地域に参画していくことです。

 この流れにより、自分たちの「里山」により愛着をもち、今後の地域参画への意識や里山への思いが強くなる特徴があります。

 里山をテーマに、里山の大切さを地域社会に伝えていくという地域への社会貢献活動へも繋がります。



はじめに
プロジェクトの概要

狙い、目標

地域にある里山や里山に関わる人と関わったり、里山の竹でものづくりや遊びをすることを通して、里山や竹の魅力や環境への課題に気付き、里山や竹でつくられたものの魅力を伝えたり、自分達にできることを考えるとともに、地域にとって大切な自然豊かな里山と積極的に関わることができるようにする。

対象人数

6年生が実施、フェスへの一般参加60人程度

対象学年

6年生

イベント準備期間

4月〜10月(8月からイベント準備)

単元

総合的な探究の時間

里山SDGSフェス
当日の流れ

8:30 小学校を出発
9:00 受付、A.B.C班に分かれて実施

11:30 終了

授業計画

11月の里山フェスまでの間に、探究1では、「里山を考えている人と関わり、SDGsについて考えよう」として、タケノコ掘り、竹林伐採を行い、里山は素敵だけれど大変なことの課題意識を持つ。

・東京農業大学の先生

・里山ボランティアの方

・川崎市役所の行政の方

さまざまな方からお話を聞き、自然環境について考え、SDGsの視点ももつ。

探究2では「竹の魅力を生かして、里山の魅力を考えよう」として竹でものづくり。里山を守るための竹林伐採ででた竹を有効活用することを考える。(竹他ランタン、竹水鉄砲など)

探究1、2を通して、「竹のものづくり×里山の魅力」を伝えることを目的に「輝け★里山SDGsフェス2023」を実施。
探究3として今後は、「里山を自分たちのものにつなげていこう」というテーマで活動していく予定。

使用した教材、協力団体・企業、費用など

東京農業大学・川崎市役所・里山ボランティアなどとの連携多数、里山への寄付で笹刈りかまの購入、など


受付も6年生が行う

6年生が作ってくれたガイドブック。今回の里山フェスの目的や手書きのコースも書かれています。中面には、

・これまでの活動として、笹刈りやタケノコ堀り、生きものなどのお話

・小学校と里山をつないでいる方の紹介や里山とSDGsについて、里山クイズ

などが載っています。このフェスでは、右の写真の通り、里山の生きものも探します。




配布されたガイドブックと里山の生き物や植物の展示

紙芝居でわかりやすく里山のことを伝えています
竹のはしとはし袋、イベントのぼり旗

 イベントに参加した方からは「いい体験になった」「考えるキッカケになった」という感想が届いたようです。それは、子どもの思いをフェスで伝えることが成功したということを意味します。



紙芝居でわかりやすく里山のことを伝えています

プロットシート
先生が子どもとともに探究で感じたことがまとまっているプロットシートを是非ご参照ください。
プロットシート
おわりに

 普通に生活していると、里山と関わることが少ないのが現状です。それは、自分の地域資源を知る機会がないということです。
 小学校の総合的な学習の時間の授業とともに、地域資源である里山を知り、人と関わり、それを地域に広げていく姿は将来的な里山保全のためにも有効です。

 プロットシートにも書いている通り、里山フェスでは、今までの活動から思いや願いを実現しています。①生き物で伝える、②SDGs・環境で伝える、③竹ものづくり・笹刈りで伝える、ことを豊かに解決しようとする姿になっています。

 里山を通して、地域との繋がりを作る社会貢献活動としても大きな役割をもつイベントになっています。ここで学んだ事を活かし、卒業して中学生になっても地域と関わり、さらに深く自分の興味を探究してほしいと思います。

 

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