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事例

これまでに全国49地域、120校以上の学校で
社会貢献教育のプログラムが実施されました

日本ファンドレイジング協会

【Learning by Giving実施事例】板橋区立板橋第三中学校 3年生のみなさん

2020年12月15日〜12月25日に、東京都板橋区にある板橋区立板橋第三中学校にて中学3年生の4クラスを対象に「寄付先を子どもたちに託すプロジェクト(Learning by Giving)」が実施されました。
社会科の公民の授業の一部として位置づけられ、全6回の授業を通して「寄付」や「社会貢献」について学び、NPO団体について調査・評価し、生徒たち自身で最終的な寄付先を選定しました。
事前学習
プログラム開始前の事前学習としては、公民の授業で取り扱う「人権保障」の単元内にてNPOという存在を知る機会を設定しました。

政治の仕組みだけでは対応できない人権保障に関する課題に対して、世界のNGOや日本のNPOがどのような役割を果たしているのか、その成り立ちや社会的意義を理解する授業が展開されました。
その流れの中で、実際に活動されているNPO団体を生徒たち自らの目で見て、知って、理解をする機会としての、LbGプログラムが実施されました。
プログラムの全貌
1時限目:
イントロダクション
プログラム流れや狙いの説明と、「社会に貢献するワークショップ」を実施しました。ワークシートに『わたしにとって社会貢献とは』を記入し、「小さなことの積み重ねで社会に貢献できる」ことや、「互いに協力し合うことが重要」であることなどに気づき、社会に対してアクションを起こすことを「すてきだな」と感じている生徒もいました。
2時限目: 今回のLbG実施のためのクラウドファンディングに支援をしてくださった寄付者の皆様の応援コメントが生徒たちに渡されました。自分たちに託されたお金にどんな思いが込められているのかを目の当たりにし、生徒たちは「これからの世代に対する期待感を感じた」「未来を担う若者への希望をもってくれていること、未来を信じてくれていることを知った」など、大人たちが自分たちのことを“意外と考えてくれている”ことに感動したと語っていました。
その後、今回のプログラムの寄付先としてご協力いただく4団体の活動が紹介され、グループごとに分かれて各団体について調査を始めました。
3時限目:
寄付先候補団体へのインタビュー
寄付先候補団体の方々が来校し、生徒たちは約40分間のインタビューを行いました。実際に活動をされている方に対して、リアルな活動の様子をうかがったり、活動を始めたきっかけを質問したりと、中学3年生の素直でまっすぐなインタビューによって、各団体の取り組む課題の現実を肌で感じ理解を深めていきました。

4時限目:発表準備 前回のインタビューの内容をグループごとにまとめ、プレゼンテーション準備を行いました。「寄付する10万円を何に使うか」「その対象は誰か」「その NPOの活動がどの程度社会の役に立っているのか」をまとめるだけでなく、自分たちが聞いたお話の中で特に強調したい部分をどうしたら伝えることができるかを考え、発表方法に工夫を凝らしているグループもありました。
5限目:クラス発表 グループごとにまとめた内容を発表しました。1班につき4分間の持ち時間の中で団体の特徴を伝え、授業のおわりには発表を聞いてどの団体に寄付をしたいと思ったかを個人評価として考えました。

6時限目:最終決定 個人で評価た結果を全体で共有し、集約して、クラスとして最終的にどのNPOに寄付するかを話し合いました。話し合いを進める中で、いつしかその社会課題を自分ごととして捉え、発言している様子が印象的でした。4クラス中2クラスは授業時間内に最終決定まで至らず、もう1時限を使って最終的な寄付先を決めるほど、白熱した議論となりました。
まとめ
今回の板橋第三中学校の事例は、約1週間で130名の1学年全体に対してのプログラム実施というこれまでにない新しい形の挑戦となり、担当教諭の輪湖みちよ先生による通常授業のカリキュラムとの入念な調整や、工夫を凝らしたプログラム自体の構成があったからこそ、生徒たちに「わたしにとって社会貢献とは」を自分ごととして考えるまでの学びが与えられたと感じています。
このプログラムを通じて学んだことの何か一つでも、生徒たちの新しい気づきを生むヒントとなり、社会に参画する第一歩の後押しとなることを期待しています。
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