これまでに全国49地域、120校以上の学校で
社会貢献教育のプログラムが実施されました
藤岡ゼミは、社会貢献教育の実践者である藤岡浩志さんが主宰する主権者教育に関するリサーチグループです(高校生、大学生、社会人が協働して社会課題にチャレンジする)。地域紙である市民タイムスにも活動が紹介されるようになりました。
2017年5月に、学生3名、社会人2名でスタートし、現在は、学生19名、社会人4名、という構成になっています。
目的 |
少子高齢化やテクノロジーの発展などにより、世界は目まぐるしく変化している。そのような先が不透明な時代において必要とされるのは、常に学び、多種多様な人々と協働して問題を解決する力である。それを向上させるきっかけの一つとして、松本市の社会課題について情報共有を行い、その解決策を考え提案する機会を提供する。 |
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この活動の中で大切にしているのは「アクションにつなげる」ことです。問題意識を共有し、議論するところまでは比較的取り組みやすいのですが、実際にそれをどう形にするか(どうアクションを起こすか)という点については、急にハードルが上がり、動き出せない人の方が多いのではないかと思います。この壁をどう超えるか。これが藤岡ゼミの大きなテーマになっています。
さらに、「学生たちが一番不利益を被っている問題を扱う」ということがポイントとして挙げられます。このような問題であれば自然と当事者意識が生まれ、主体的に関わりやすくなります(モチベーションが上がる)。また、社会人チームによるサポートがあるので、「安心して失敗できる、かつ、そこから多くのことを学べる」というのも重要な要素です。
これらを踏まえて、最初のテーマとして「松本市におけるバスの遅延」を取り上げ、それに対する解決策を考え、松本市議会に請願・陳情として提出することにしました。具体的には、「バスロケーションシステムとICカードの導入」です。結果的に、この提言は採択され、公共交通に関する政策を前進させることに成功しました。これにより、学生たちの中で「自分にもできる」という思いが強くなったのではないかと思います。
現在は、公共交通関連政策の動向を注視しながら、受動喫煙防止、投票率向上、バリアフリー、多文化共生といったプロジェクトに取り組んでいます。これらを通して、様々なバックグラウンドを持った若者たちがコラボレーションすることにより、松本を世界中の人たちに愛されるような場所にしたいと思っています。
最後に、藤岡ゼミの第一弾プロジェクトを率いた学生のブログを紹介します。ここに、若者たちの社会に対する思いが凝縮されているので、是非一読していただけると嬉しいです。
ほんの少しだけ、生きやすい世の中を -請願・陳情提出について-