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2024.09.23

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【初ファシリテーターオブザイヤー誕生!】from Meで若者の小さな一歩を応援!気負わずに自然にできる、持続可能で循環する地域社会へ

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ぐんま未来基金 草場 史子さんのfrom Me公認ファシリテーターとして日々の活動が認められて、カードゲーム「from Me」ファシリテーターオブザイヤー2023に選ばれました。草場さんの活動を事例にして、より多くの方にfrom Meのことを知っていただくことを目的に、イベントでのfrom Meの活用目的、内容、その後の効果について、伺いました。

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カードゲーム「from Me」ファシリテーターオブザイヤー2023草場さんのカードゲームへの想い

――まずは、草場さんのことを教えてください。ぐんま未来基金を設立されるまでに従事されていたことなどを教えていただけますか?

草場さん:NPOが始まった頃に興味を持ち、大学教授が市民対象に行ったNPO講座を受講していました。熱心に聞いていたので、大学教授から「中間支援センターができるので来てみない?」と声をかけていただいて、NPO・ボランティアサロンぐんまでコーディネーターになりました。そこに20年以上いまして、ボランティア講座や団体への募金を集めるサポートなどを行なっていました。

ちょうどSDGsというものが出始めた頃には、分野が多くて難しいと感じていた時に、イマココラボのカードゲーム「2030SDGs」に出会いました。

ぜひ群馬でもとお願いして開催に至り、行政1/3、企業1/3、民間1/3など参加者のバランスが良く、協働を推進するためにはカードゲームのツールがいいと感じていました。その後に、issue+designの脱炭素まちづくりカレッジのカードゲームをしました。その時に、カードの中で行政の役割はお金を持っているというのに気づき、ここに財団が入ったら面白いなと感じていました。

このとき、寄付やボランティアでまちづくりの意味が入ったカードゲームが欲しくなりました。無いなら自分たちで製作しようかと思っていた時に、日本ファンドレイジング協会が寄付をテーマとしたカードゲームを開発し、クラウドファンディングで支援を募るという話を聞きつけ、ずっとゲームが完成するのを待っていました。

――草場さんは、カードゲームの必要性を感じて、from Meに出会っていたのですね。知らない方のために、ぐんま未来基金について簡単に教えてください

草場さん:ぐんま未来基金はコミュニティ財団と呼ばれるもので、設立時に1万円を338名から預かりました。
1人で複数口いただけたので、400万を超え、300万を基本財産として100万弱を設立記念助成として使うことで動いています。
まずはチャレンジしている人たちを応援する、社会課題に浮上していない活動も応援したいと思っています。

例えば、こども食堂のように社会課題として認知されれば、ある程度のサポートが始まってきます。
しかし、社会課題として認知されていない活動を支えたいと思っていまして、それを我々は「きざし」という言い方をして、みんなで支えられるような持続可能で資源が循環するように、自立できるような地域社会を作っていきたいと団体を設立しました。

 

――ぐんま未来基金の助成事業への想いはありますか?

先ほどにもあった“きざし”を支えるために、伴奏支援をします。助成金の渡り歩きは団体の体力を弱めてしまうと考えていて、20%の自己負担金を用意しなさいと言われる中で、一緒に自己負担金を集める練習をしませんか?というプログラムにしました。
そして、寄付を集めるためにはお金がかかるので、まずは5万円を準備に使ってもらい、私たちと一緒に寄付を集める練習をしてもらいます。集まった寄付に対して20万円を上限にして、20万円集まったら20万円マッチングさせて40万の運動資金を使ってください、という流れにしてみました。

講座にfrom Meをお試し追加してみた変化に期待

――from Meを導入することにした想いや背景はありますか?

草場さん:2023年7月にfromMeの体験会が本当によくて、ぜひ公認ファシリテーターになろうと決めました。ずっと募金研修講座の講師を10年やっていて、少しずつ話す内容は変えていても、やはり同じことを10回話すのは大変でしたのでfromMeに期待をしていました。

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――募金研修講座にfrom Me体験を追加した経緯について、もう少し教えていただけますか?

草場さん:募金研修講座はこれから寄付集めをする人たちに向けての講座でした。募金計画を作成したり、情報発信、データベース、会計などの伴走支援も行っていました。そうした中、座学だけではない、学びが提供できるfrom Meの可能性に期待しました。
「寄付をお願いします」とお願いするのは心理的ハードルが高いので、「社会を良くするために協力しませんか?と声かけることは大事」だと伝えるには、from Meはとてもいいツールだと考えています。

協力しなければできないし、自分のことだけ考えても達成できないので、周りを巻き込んで協力するということをfrom Meで擬似体験できることが選んだポイントです。

さらに、お金は貯めるだけでもダメで、消費するだけでも自分のウェルビーイングポイントは上がっていきません。
from Meでは、寄付をすることでどんどん地域も良くなり、ウェルビーイングポイントも上がっていきます。
擬似体験してもらえると、声をかけやすくなると考えていました。

能動的な学習の機会ができるという意味でfrom Meはすごく面白いと思ってます

――from Me体験会を実施してみて、今までの方の反応はいかがでしたか?

草場さん:楽しかったね!面白かったね!よくできてますね!!とそんな感想をいただいています。
fromMeを受けた団体の1つのグループが、自分達の団体の中でもやってほしいという依頼がありました。
寄付を集めながら団体を運営していくと、やはり中だるみのような事態になります。そのあたりにfromMeをやって、もう一回思い直してゴールに向かうという機会にfromMeを実施しました。


――実施するまでに抱いていたfrom Meへの期待もありますか?

草場さん:寄付やボランティアについて座学で伝えると、やはり受け身なので、そういうものかというイマイチな反応になります。
年配の方は「そうは言っても」という反応で、若い方はピンとこないのかもしれません。
form Meの擬似体験を通して受け身じゃなくて能動的に自身で発見してもらえるっていうツールはすごいなって思っています。

――草場さんはこれまで、様々なカードゲームを経験されていたと思のですが、from Meを選んだ理由を改めて教えていただけますか?

草場さん:他のカードゲームだと、一回間違った選択をするとペナルティになり、しばらく何もできなくなる場合があります。from Meも、ウェルビーイングポイントは没収されることがありますが、自分で選んだカードによって最後にちょっとご褒美がありますよね。そして、ウェルビーイングポイントが1ポイント没収とかってなると、参加者同士でギャーと盛り上がります。

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――楽しんでfromMeを実施されたことが伝わってきますが、実施までに苦労したことはありますか?

草場さん:1人で全部プログラムを運営することは大変で、まだ群馬には公認ファシリテーターは、私しかいない状況です。運営サポートがいないと不安なので、一回参加した人に運営サポートをお願いしたりなどしています。

――ファシリテーターオブザイヤー2023に選ばれ、オリジナルカードを作成されましたが、いかがですか?

草場さん:蚕の古い古民家や絶滅危惧種のカッコソウなど、群馬ならではのものを意識して作成しました。また、遺贈寄付など地域での資金循環につながるカードを作成しました。参加者がそのカードを見つけた時、fromMeを身近に感じてもらえたようで嬉しかったです。

若者の小さな一歩や行動を応援できたら。ちょっとしたことでも、気負わずに自然にできるといいな。

――from Meを実施した時の印象的なシーンや出来事があれば教えてください。

草場さん:from Meの体験会で、学生が積極的に発言してくれたのが嬉しかったです。いつもペットボトルを買っていたけど、明日から水筒を持っていこうという反応がありました。身近な変化を感想として言ってくれたのは嬉しいですね。学生とベテランの方をペアにした回があったのですが、若い人は飲み込みが早く、大人が若い人に引っ張られていたのも面白いですね。ディスカッションの場では、大人の方が喋るとどうしても若者が黙ってしまうのですが、fromMeの時は違いました。

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――最後に、これからメッセージをお願いします

草場さん:自分のゴールだけを追っていても達成できないので、協力し合ったり譲り合ったりと、活発にやればやるほど自分自身のゴールに近づいていく仕組みに、早く気づくことができると思っています。
from Meは、カードゲームだけどゲームじゃなく実際の世界と同じだよねと発言した方がいました。カードの世界にも、その人の性格がよく出ていて、びっくりしましたという感想をいただいたこともあります。若者には、投資や貯蓄などお金の面では難しいかなと思いつつも、環境的な行動の変化という部分ではマイボトルにしたり、ボランティアっていう部分にも行動を移してくれそうです。
若い人が何か課題に気づいた時に諦めるのではなく、小さな行動を起こすということを応援できたらと思います。気負わずに普通のままに、意識高い系と言われない、自然にできるような社会がいいですよね。

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