セッション1
~共感と感動を生みだす方法
世界中の全ての人たちが夢と勇気と笑顔にあふれる社会をつくろうということで活動しています。そのうちの1つが夢(ドリーム)プラン・プレゼンテーションという大会です。昨年は国内50箇所で開催し、海外でも開催しています。
夢の国東北プロジェクトでは、沿岸地域19ヶ所の町で、新しい夢を実現するスクールを開校し、岩手・宮城・福島で夢の発表会を開催しています。
セッション2
Time & Moneyが非常に重要、お金と時間は同価値である。時間の価値はお金以上のこともある。ファンドレイジングを行う人はどうやって寄付金を集めるかということに終始している人が多いが、それ以上に大切なことは時間である。
人育てとモノ選びが大切、人育てとは人とどう付き合うかということである。人とモノの掛け算によって社会的活動を行っている。
実際にモノ選びとしてGOOD-TOY-AWARDSの表彰している。この賞は有識者によって選ぶのではなく、全国のおもちゃコンサルタントによって選んでいる。
またおもちゃの広場での活動は人育てにもつながっている。他にもおもちゃインストラクターという資格も発行している。
人とモノの掛け算によって以下の4つの事業を行っている。
① 子育て支援事業
② 木育推進事業
③ 病児の遊びケア事業
④ 東京おもちゃ美術館
東京おもちゃ美術館は廃校になった校舎を活用して作った。この校舎は一度全焼してしまったが市民が募金によって再建した学校である。
市民が自分たちでお金を集めて作った学校なので愛着がとてもあり、廃校になったときに市民が取り壊しに反対をして、東京おもちゃ美術館の話が出てきた。
自分たちで作ったものに市民は愛着があるといういい事例である。
運営費をかけずに人員を充実させるために強力なボランティア制度を作った。ただボランティアを募集するだけでは人が集まらないのでおもちゃ学芸員養成講座の受講生を募集した。募集したところ定員を大きく上回る240人が集まり、美術館が出来る前に12期まで受講生ができた。
一口館長が一回きりの支援になってしまい継続性がなかったこと。
フェードアウトしていくボランティアがいること、ボランティアにやりがいをしっかり与えられていないこと。
助成金の切れ目が事業の切れ目になっていること。これを避けるために行政・企業との連携に力を入れている。
明治時代に孤児院を作った石井十次は厚労省などがない中で孤児院を継続していくためにファンドレイジングを行っていた。孤児たちとオーケストラを行い、PVを作成し、講演することで寄付を集めた。
セッション3
インターネットを使用し、小さなお金や個人の思いを沢山の方々から集める新しい資金調達の手段として、“クラウドファンディング”というものがアメリカで注目されている。READYFOR?の特徴としては目標金額と募集期間というのが設定されており、期間内に目標金額が一円でも満たなかった場合は全額寄付をしてくださった方々に返金するというシステムをとっていることや支援額によって支援してくれる方への権利の渡し方が変わってくるところ(三千円寄付すればお礼状が届く、一万円ならばfacebookに名前が載るなど)。運営費やイベント、備品集めのための資金集めなど様々な用途に使用されている。
クラウドファンディングにおいて、どううまく支援を得られるかという点についてテクニック的な面からお話しさせていただきたい。どなたでも簡単にできるので、沢山の方に挑戦してほしいと思う。
セッション4
東京で金融機関等の経営コンサルタントであったが、経済バブルと健康バブルの崩壊を機に、1995年、山梨県北杜市白洲町へ移住。個人として農村事業を開始。農林業、都市農村交流事業等を通じ、農村事業のノウハウを蓄積する。「NPO法人えがおつなげて」を2001年設立。個人事業からNPO法人の事業へ、都市と農村の交流による共生の社会づくりを目指して、山梨県北杜市須玉町、増富地区を拠点として活動を開始する。
この地域は農業の衰退という範囲をこえ、集落そのものの維持が困難な状況で、いわゆる限界集落。面積は、¥世田谷区2個分の100平方キロで、人口500人。高齢化率62%・耕作放棄率62%。一時期、過疎高齢化で生産農家ゼロ!のときもあった典型的な限界集落である。
この地域に広がる遊休地を賃貸し、全国から集まった述べ約500人/年の農村ボランティアによって人力で開墾を行い、約3haの農地が復活。開墾した農地で野菜や穀物の生産を行う。
これは、三菱地所グループと提携した、都市と農山村をつなぐプロジェクト。
耕作放棄地、放置されたままの森林、限界集落と東京丸の内を結び、開墾による農地再生、間伐材の活用による製品開発、再生農地での農業体験、そこで生産された米を使った純米酒の開発、間伐材の建材活用など、都市と農山村を結ぶ幅広い活動が、具体的成果を生んでいる。
「博報堂」が社員研修プログラムの一環として、「えがおつなげて」と連携。社員による耕作放棄地の開墾、そして再生、田植え、草取り、稲刈りツアー、そして生産されたお米は社員食堂で利用などを行っている。
「もやしもん」読者サービスとして、「酒米作って日本酒かもそう」プロジェクトが発足。
もやしもん田植えツアー/もやしもん稲刈りツアー募集し、いずれも40名の募集に1000名を超える応募があり、当選した幸運な読者が田植え、稲刈りを行った。今年初めての日本酒がまもなく発売予定。
〇金精軒の畑:信玄餅で有名な和菓子屋さんとの連携で、自社生産の枝豆でずんだ餅を作っている。
〇清月:モンドセレクション2年連続受賞の山梨県内有数の菓子屋さん。花豆の農作物の栽培を共同で行っている。
従来より取り組んできた、「山梨の自然エネルギーを地域に」との取組みも、新たな段階に来ている。
太陽光発電/小水力発電/バイオマスで、約200億の産業規模が見込める。
それを実現するポイントは、農村と都市をつなぎ、事業の企画運営ができる農村起業家の育成。その育成に、全国各地で「えがおの学校」などの運営・支援も展開している。
Q.TPPの影響をどう考えるか?
A.えがおつなげては、独自の流通ルート、サプライチェーンからなっているので、影響はないと考えている。
Q.最初の大手企業・三菱地所との提携はなにがきっかけで始まったのか?また、また交渉の窓口はどんな立場の方だったのか?
A.えがおつなげてが主催の「限界集落ツアー」に、三菱地所の方が参加がされたことがきっかけ。
また、連携のきっかけ窓口になった方は様々である。その部門の長、部長や局長など。企業のトップがきっかけということもあった。
セッション5
「E-ファンドレイジング・チャレンジとは」
E-ファンドレイジング・チャレンジ(以降E-チャレンジ)は、パブリックリソース財団によって運営されているオンライン寄付サイト「Give One」を使ったオンライン寄付キャンペーンである。ボーナスやチャリティ企画の多い2012年11月27日~12月26日の1ヶ月間行われた。サイト内に1団体1ページが与えられ、プロジェクト名と詳細、プロジェクト担当者の写真とコメントを見ることができる。寄付者は、1000円から自分の寄付額を決めて、オンラインショッピングと同様にクレジットカード支払いかジャパンネット銀行などでの銀行振り込みのいずれかで寄付することができる。また、E-チャレンジでは、団体ごとに目標額を決めてもらい、50件を超えるオンライン寄付があった場合、1件あたり1000円の報奨金が提供される。これには、新しい寄付者の開拓を応援する目的がある。加えて、「Give One」を通した寄付だけでなく、団体の口座に直接振り込んだり、「Give One」以外のオンライン寄付の利用も行っていた。
「オンライン寄付キャンペーン成功のカギ」
E-チャレンジ参加団体は、キャンペーン前に研修でオンライン寄付集めのノウハウを学ぶことになっている。その研修で行った「オンライン寄付キャンペーン成功のカギ」として4つのポイントを挙げる。
(1)「情熱」:組織としてファンドレイジングにエネルギーを注ぐこと。
(2)「必要性・緊急性」:プロジェクトの中身が、本当に取り組んでいる問題に対して必要かどうかということ。
(3)「写真・文章」:専門知識や関心が高くない人でも、見たり読んだりして共感できる写真・文章をつかうこと。
(4)「有力な応援団」:ファンドレイザーをどれだけ確保できるかということ。
「オンライン寄付調達の方法論」
ドナーである既存寄付者と潜在寄付者をリストアップする。潜在寄付者の中には、組織の役員やスタッフとその家族・友人、過去に寄付してくれた人などが含まれる。このリストの中から、一緒に寄付を呼び掛けてくれる人を見出す。寄付者のリストから、1000円あたりの見込み寄付者数という具合に、ドナー・カテゴリ別の寄付見込みを想定する。
寄付のお願いの文面を作成する。問題の所在を説明し、その問題の解決法を平易に、妥当で合理的であることを説明する。その結果、どのような効果があるのかを明示する。寄付がどのように役立つのか、貢献内容を定める。
ファンドレイジング計画をたて実施する。E-メールで伝える場合、個人宛てが効果的である。
組織内での役割分担ときちんとした計画を立て、ミーティングで進捗報告をして次につなげるように組織的に取り組む。メールやソーシャルメディアなどのオンライン上での綿密なコミュニケーションと情報発信が大切である。
Q.寄付集めに必要な経費はどうまかなえばいいのか?
A.寄付集めの経費を寄付の中からまかなうことは認められるべきである。また、経費を寄付の何割かでまかなうことへの理解をしてもらえるように説明していくことが必要。
Q.どのようにすれば、一度寄付をしてくれた人がリピーターとなってくれるのか?
A.年賀状や新しいプロジェクト立ち上げ時などに寄付をお願いするとともに、前回寄付をしてくれたことに対する感謝の言葉も添える。継続的に、年に何回かメッセージを送る。
Q.ボランティアの人たちにどのように寄付をお願いするか?
A.ボランティアとして普段の感謝を伝えつつ、寄付の必要性も伝える。また、そのボランティアに寄付を呼び掛けのお願いをすることも考えられる。
セッション6
セッション7
セッション8
セッション9
セッション10
日本トップリーグ連携機構は球技の団体の集まりで、2005年に設立された。
スポーツ界で資金獲得していくためにはどうするか?スポーツは勝ち負けを競うのが当たり前だが、これは1つの価値でしかない。今の時代に欠けているのは、リスペクト、コミュニケーション。
ある地方都市で実験をしている。その都市の人口は5万人で、お年寄りは1万5000人。そこで、週に1回スポーツをやって貰っている。我々の期待としては、「体重が減った」とか、「血圧が正常になった」といったような、お年寄りの属性数値の改善だった。
その都市では、属性数値は改善されたが、思わぬ付加価値が出た。それは医療費が2億円削減されたこと。これは、スポーツが提示出来る価値。
今、注目されているのはスポーツツーリズム。観光庁の長官は大分トリニータの社長をされていた方で、その人がスポーツツーリズムを前面に出している。この方がトリニータにいた時に、ホームの試合にどれだけ人を呼んで来るかを考えていた。県外からトリニータの試合に見にくるサポーターの多くは、別府温泉や湯布院にも行く。なので、トリニータ周辺の町が潤う。つまり、スポーツを中心とした、国内の宿泊を伴った移動を盛んにすることによって、経済効果が出る。
このように、勝ち負け以外の価値を発信しないとお金は貰えないだろう。教育分野での価値、医療分野での価値、経済効果、スポーツの地域貢献・国際貢献、スポーツツーリズムを使ったマーケット価値の創造、こんなことを考えていく必要がある。
スポーツのマーケティング、ファンドレイジングは大分変って来た。長野オリンピックの時に企業から「協賛金を下さい」とやっていたが、この手法には限界がある。
経済が厳しくなると、最初に引くのはスポーツ協賛。また、企業のスポンサーシップは効果測定するので、効果の見えないものには金は出さない。
つまり、大きなパラダイムの転換が必要。そのもの自体の価値をちゃんと創造していく。賛同者がお金を出してくれるような魅力を出さないといけない。勝敗だけではない価値の創造、勝ち負けだけでは無くて支援して貰えるような構造を考えること。
セッション11
~Human Rights Watchのガラ・パーティー等のファンドレイジング~
セッション12
公募セッション
~ソーシャルインパクトの評価測定がファンドレイジングのパラダイムシフトを生む~
セッション13
セッション14・冠講座1
1) 価値の交換:マーケティングの観点から、お客様の欲する物を理解する。
寄付者がNGOに提供するもの:時間、専門知識、お金
NGOが寄付者に提供するもの:NGOに自分も所属しているという所属意識、手伝うことが出来た満足感、NGOに属することで世の中にインパクトを与えることが出来た達成感、寄付したお金がどういう風に使われたのか認知、結果が認められる、自分も参加できたという参加意識、貢献できた幸福感。
寄付者のモチベーションや貢献の気持ちについての研究結果は、寛大に寄付した人はより健康で長生きする調査結果が出ている。
2) 関係性の発展プロセス
ビルゲイツ夫妻や、オプラウィンフリー、マイケルジョーダンなど、どんなに裕福な人であっても、組織に関心がなければ寄付はしない。
1つステップが上がる度に、関わっている人は減少する。(潜在的寄付者>実際の寄付者>1回限りの寄付>リピーター>前回より多く寄付してくれる人)ステップ毎に取り組むことが大事。
3) 寄付者のピラミッド
関係性の発展プロセスに寄付を募るための戦略を付け加えたもの。一般的にどういった方法で第一回目の寄付をしてもらうかを表す。
セッション15
~社会を巻き込む発想をもつためには
セッション16
セッション17
~走ったり、歩いたりすることが誰かのためになる
セッション18
セッション19
公募セッション
セッション20
セッション21
セッション22
セッション23
~10万円寄付して、プロボノで経営支援をするモデル
セッション24
~Peace Winds Japanのピースコーヒー事業の成功事例から学ぶ
セッション25
セッション26
公募セッション
セッション27
セッション28
セッション29・冠講座2
セッション30
セッション31
セッション32
セッション33
セッション34
セッション35
セッション36
セッション37
~ソーシャルファイナンスの本質・最新事例一挙紹介
セッション38・冠講座3
~非営利団体支援プログラム・サービスのご紹介~
セッション39
公募セッション
セッション40
公募セッション
~大学基金の経験から
セッション41
セッション42・冠講座4
セッション43
セッション44
セッション45
~3千円寄付×100人で認定に
セッション46
公募セッション
~過去7年間で3億7,500万円以上を集めたファンドレイジングイベント運営紹介~
セッション47